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歯科の詰め物/被せ物の銀歯の無機水銀を含むアマルガムの危険性

欧米では歯科の銀歯の詰め物(インレイ、オンレイ)/被せ物(クラウン)は見た目が白い天然歯とは合わないと共に健康上も人体に不自然な金属が様々な病気の要因になり得ると避けるのが当たり前みたいだけれども日本では保険適用の治療に安くて便利な素材として見た目どころか健康上でさえも目を瞑るように使うのが反対に当たり前になってしまっている。

しかしそれでもやはり危ないとついに保険適用から外された素材があってアマルガムという合金なんだ。平成28年度診療報酬改定によって歯科で詰め物/被せ物の銀歯に一般的に使われなくなったけれども国から避けるように指示された要因がアマルガムの成分の半分程度を占める無機水銀らしい。

アマルガムの無機水銀の使用

一本だけアマルガムの詰め物/被せ物を行った銀歯がある歯列

初めて歯の詰め物/被せ物に無機水銀を含むアマルガムが使われたのが十九世紀前半のフランスで、その後にアメリカに伝わって様々な改良を繰り返しながら二十世紀前半にはヨーロッパや日本やオーストラリアでも研究が為された。

日本では1970年代から1980年代にかけて適度な強度があって歯に詰める際も最初は柔らかくて加工し易くてさらに抗菌性があって新しい虫歯を作らずに済むと重宝されるようになった。

この頃のアマルガム用の合金の成分組成はが40~60%、が18~30%、が12~30%、インジウムが0~5%、パラジウムが0~1%で、同じくらいの分量の水銀と混ぜ合わせて歯の詰め物/被せ物の銀歯に使われる。

1990年代からは口の中の酸で錆び付いて黒く変色したり、脆くなって端から欠けて来たりするとか何よりも主要な含有物の無機水銀の危険性によって保険適用の安くて便利な銀歯の素材としては専ら金銀パラジウムに置き換えられるようになっている。

今はもう一般的な詰め物/被せ物ではないので、注意しなくては行けないのはおよそ多用された1970年代から1980代にかけて歯医者で銀歯の治療を受けた人たちだ。

いうと僕も経験者かも知れない。中学生の頃に行き付けない歯医者にかかって入れた銀歯が当時から感触が他よりも幾らか固いと驚きつつも長持ちすれば有り難いと期待していたはずが十数年後に一つだけ端から欠けて来てしまって不可解だった。アマルガムの銀歯の事例に数えられるから間違いさそうだ。

アマルガムの無機水銀の特性

無機水銀は日本の大公害の水俣病(死傷者数万人)を引き起こしたり、海洋生物が自然に餌から体内に溜め込んでいて取り分けマグロカジキクジライルカなどの大型種を食べるとき(海洋の水銀汚染)に懸念され易いメチル水銀(有機水銀の一種)よりは吸収され難くて毒性も低いらしい。

とはいえ、銀歯として口の中にアマルガムがあるかぎり、毎日、二十四時間、脅威に晒され続けざるを得ない。歯科用の金属水銀は容易に気化する特性があって銀歯のアマルガムの無機水銀は絶えず、蒸気として舞い上がって肺へ吸い込まれるようになってしまうのが厄介なんだ。噛むとき、殊にガムなどの粘着的なものを噛み捲るときや熱いものに触れるとき、殊に60℃以上のものに触れるときに大きく増やされる。水銀蒸気は唾液に溶けて飲み込まれて有機水銀と同じように小腸から吸収されることもあるけど、比べると非常に少なくて――メチル水銀の90%に対して無機水銀は5%ほど――大半は肺から入ったものが幾つもの血管を通して全身へと広がって行くのが悪影響を及ぼす。ある研究では十二個のアマルガムの銀歯で、一日当たりの水銀の許容量の30μgに匹敵するといわれて(歯科用金属をめぐる不都合な真実 4 ~歯科用アマルガムから発生する水銀蒸気と健康への影響)口の中の詰め物/被せ物の数や個々の大きさ(大体はインレイ、オンレイ、クラウンの順に大きくなり、無機水銀が気化する表面積が増える)によっても水銀蒸気が吸い込まれる量は変わる。しかしたとえ直ぐに健康被害は生じない低い毒性や僅かな量だとしてもあちこち長く多く蓄積されるほどに危険性は増す一方でしかないから概して侮れない。

水銀蒸気は体内に取り込まれたのち,赤血球カタラーゼによって無機水銀イオンに素早く酸化され,ヘモグロビンや血清アルブミンと結合して各臓器に運ばれる。しかし,水銀蒸気曝露後の短い時間,吸収された水銀蒸気の一部は酸化されることなく,そのままの形で循環血中に存在する。未酸化の水銀蒸気は血液─脳関門を通過し,脳細胞内に取り込まれる。無機水銀イオンは血液─脳関門を通過しにくいため,脳組織への水銀蓄積は少ない。同一条件で水銀蒸気と無機水銀イオンを曝露すると脳内の水銀蓄積量は水銀蒸気が無機水銀イオンより約10倍高値となる。無機水銀イオンは主に腎臓に蓄積する。脳内で水銀蒸気は無機水銀イオンに酸化され,蛋白のSH基と結合し,脳組織内に蓄積する。吸収された水銀蒸気の生物学的半減期は全身で約60日と推定されているが,脳内に蓄積した水銀の生物学的半減期は長く年単位であろうと考えられている。

臓器では脳と腎臓に蓄積される可能性が高い。肝臓も全身から運ばれて来るために比較的に多い。どのくらいで、体内から消え去るかの目安となる半減期は前者が「年単位」と非常に長く、後者も「約60日」とされるから決して短いとも思えない。元に戻るには単純計算でそれぞれに二倍程度の時間がかかるのかも知れない。

妊娠中の母親から胎児への悪影響もないわけではなく、水銀蒸気は両者を繋ぐ胎盤を通過するらしい。胎児は抵抗力が弱いために健康被害が最も大きいかも知れないし、何等かの発育不全を起こさないためにも母親は自分の虫歯の治療について注意するべきだろう。

繰り返すと歯の詰め物/被せ物の銀歯のアマルガムから引っ切りなしに水銀蒸気が放出されている生活においては体内に取り込まれた無機水銀の悪影響は死ぬまで消え去らないのが確実といって良い。

アマルガムの無機水銀の症状

細長いアンプルの中の水銀地金

銀歯から明らかな水銀中毒の症状が出ることは滅多にないかも知れず、アマルガムの無機水銀の詰め物/被せ物があることが直ぐに病気を引き起こすわけではなさそうだ。

無機水銀は体内での代謝でメチル水銀に変わります。これらの水銀は日常生活で少しずつ体内に蓄積して、各臓器に沈着します。その結果、臓器障害、ミトコンドリア機能低下、神経障害などを起こし、自閉症などの発達障害、うつや統合失調症などの精神疾患、副腎疲労などを誘発することがあります。

無機水銀の中毒としては食欲不振や体重減少などの消化器症状と振戦(震え)やエレスチム(性格の病的な亢進)などの神経症状と歯茎の痛みや腫れや出血などの口内炎を起こすことが非常に多いらしい。

その他、人によって金属アレルギーの皮膚炎や口内炎が出たり、慢性的な曝露からは蓄積され易い脳や腎臓や肝臓が悪影響を多く受けて相応の症状が出ないともかぎらない。

歯の詰め物/被せ物のアマルガムからは明らかな水銀中毒を起こすほどに無機水銀が多く取り込まれないことが殆どだけれども病気までは行かない日常生活の不快感を増すかも知れない。そうした不調が持病、または色んなストレスなどと積み重なると悪化させる、または何等かの病気を引き起こす要因になり兼ねない。認知症に関与するという報告(カビや金属もリスクに! 身近に潜む「毒物性認知症」の脅威とは)などもある。心配するほどに放っておくわけには行かないものだということは疑い得ない。

健康上は使わず、もしも使われていれば取り除いて他の詰め物/被せ物に取り替えるのが望ましい。

アマルガムの無機水銀の除去

歯医者でまだ残っているアマルガムの銀歯を削り取る場合は水銀蒸気が大量に飛び散るのを避けられない。これを防ぐかどうかは歯科医院によって異なるし、何もしない歯科医院も珍しくない。僕はアマルガムと察する端から欠けた銀歯の治療で、物凄く飛沫がかかってしまった。大丈夫かも知れないけど、しかしどうしても気にかかる場合は事前に調べて水銀蒸気を防いで処置する歯医者を選ばなくてはならない。

追加の治療費もかかるし、どうしてもアマルガムの銀歯を残さざるを得ない人は必要以上に噛んだり、熱いものに触れないようにしたり、あるいは舞い上がる水銀蒸気を吸い込まないためには口呼吸よりも鼻呼吸をなるべく行うと喉への病原菌の侵入も防げるから良いかも知れない。

体内に蓄積された不要な重金属は解毒に注目して速やかに体外へ排出するように仕向けることが大事だと考える。

水銀の場合は糞尿から最も排出され易くてその他の経路の汗や涙や髪などと比べても大部分を占めている。だから腸内環境を整えたり腎臓を労ったりしながら少しでも多く減らしたい。銀歯のアマルガムの無機水銀にかぎらず、誰でも食事などから取り込まざるを得ない自然のメチル水銀も同じなので、一つの健康法としていつも欠かせない。

関連:歯科の詰め物/被せ物の銀歯のパラジウムを含む金銀パラジウムの危険性

参考:アマルガム使用の銀歯除去メタルフリーや金属アレルギーについて 金属の詰め物について 魚介類の水銀と健康影響 水銀中毒について

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