グレゴリアンのStairway to Heaven(レッドツェッペリン)|人生歌 結城永人 - 2020年2月8日 (土) 2001年に発表されたグレゴリアンのカヴァーで聴いたStairway to Heaven/天国への階段(レッドツェッペリン)が人生歌として胸に響いた。 レッドツェッペリンのStairway to Heaven レッドツェッペリン|Led Zeppelin 作詞作曲はジミー・ペイジとロバート・プラントで、オリジナルの歌手は二人が所属するレッドツェッペリンになる。 Stairway to Heaven(1971/オリジナル) 1970年の始めからレッドツェッペリンがコンサートの中心になるような楽曲を構想していた中から生まれた。ジミー・ペイジによると十五分の長さで、メンバーのジョン・ボーナムのドラムで、ある頂点へ向けて盛り上がって行くという感じにしたかった。 具現化したのが同年の十月にイギリスのウェールズにあるブロン・イ・アーというコテージにジミー・ペイジとロバート・プラントと一緒にいたときだった。そこはレッドツェッペリンの1970年のアルバムのLed Zeppelin Ⅲ(無題)が制作された場所だった。作曲はジミー・ペイジが日常的に書き溜めていた音源からヒントを得たようだ。次いで同年の十二月にレッドツェッペリンの新しいアルバムのLed Zeppelin Ⅳ(無題)を制作するために来ていたイギリスのハンプシヤーのヘッドリーグランジで、ロバート・プラントが詞を付けた。彼は神秘的なものの信望者で、イギリスの伝説、伝承、大昔のケルト人の文献などに興味津々で、当時、取り分けルイス・スペンスのThe Magic Arts in Celtic BritainやJ・R・R・トールキンのThe Lord of the Rings/指輪物語を愛読していて創作にも大きな影響を受けたかも知れなかった。 Stairway to Heavenはレッドツェッペリン1971年のアルバムのLed Zeppelin Ⅳの収録曲として発表された。ラジオで大人気になって契約するレコード会社のアトランティックレコードはシングルで出すように頼んだけれどもレッドツェッペリンのメンバーやマネージャーのピーター・グラントが断ったためにラジオの宣伝用などの特殊な形でしかレコードにはならなかった。 ジミー・ペイジによるとレッドツェッペリンの全てを結晶化したような画期的な作品で、バンドにとっての最高の到達点として受け留められている。 人気も素晴らしく高くて現時点まで収録のアルバムの出荷は三千七百万枚以上、ラジオの再生回数は三百万回以上、楽譜の売り上げは百万部以上、YouTubeの再生回数は一億七千万回以上などが確認されるけれどもレッドツェッペリンのコンサートでは締め括りやアンコールで歌われるのが恒例という随一の代表曲になった。 グレゴリアンによるカヴァー Gregorian - Stairway to Heaven|gregorianmusicdom グレゴリアンのStairway to Heavenのカヴァーは神聖な合唱によってオリジナルの幻想的な趣きが弥が上にも高められずにいない。ここではないどこか、人々を悲しみから救い出して新しい世界の扉を開いてくれるような期待感が得られるのが本当に良いと思うし、魅力的な音楽に他ならないと認める。安楽への誘いが正しく題名通りの天国への階段のイメージを単刀直入に表現している。 Stairway to Heavenの歌詞の内容 出だしの部分; 煌めきは金だと確信する女が 天国への階段を買っている そこへ行けば分かる、店は閉まっていても 合点の行く言葉があり おぉ、おぉ、彼女は天国への階段を買っている 壁の標示にも確信したいのは 言葉が時には二つの意味を持つため 小川のそばの木に、鳴き鳥が鳴く 時には恐ろしい気がするものだ おぉ、何だろうな おぉ、何だろうな 原文 There's a lady who's sure all that glitters is gold And she's buying a stairway to heaven When she gets there she knows, if the stores are all closed With a word she can get what she came for Ooh, ooh, and she's buying a stairway to heaven There's a sign on the wall but she wants to be sure 'Cause you know sometimes words have two meanings In a tree by the brook, there's a songbird who sings Sometimes all of our thoughts are misgiven Ooh, makes me wonder Ooh, makes me wonder レッドツェッペリンのStairway to Heaven(訳出) 世界を怪しむ感覚からついに「おぉ、何だろうな」(Ooh, makes me wonder)と恐ろしい内面を強いられる自分自身のゆえに天国への階段と現実を超えて救いを求めざるを得ないと考える。 詩的な言葉遣いで色んな読み方はあるにせよ、人生歌としては精神が不安定だったり、社会や人間が信用できずに落ち込んでいるような状態に重なって来るところが興味深い。 天国への階段という死後の世界の超自然的な方面でもどうにもならない悲しみでさえも免れ得ると一つの可能性に気付かされるならば気持ちにはとても大きくて忌まわしい今よりも明るい未来へ向けて有り難いと思う。 その他のアーティストによるカヴァー 十五組の楽曲; ファーコーポレーション(1985)ジャスティン・ヘイワード(1989)フランク・ザッパ(1991)ロルフ・ハリス(1993)ハート(2004)アイアンホース(2005)ケリー・ブレア・バウマン(2010)トニー・ジェヴィッキー(2014)イスマエル・ディヴィス(2015)ニョマン・アディ・ウィグナ(2016)ジャディン・ライリー(2017)エミリー・ヘイスティングス(2019)ルダン・ジョー(2019)ホーリー・ヘンリー(2019)マストドン(2019) 世界でカヴァーが続々と生まれているStairway to Heavenは人生歌のスタンダードな名曲に他ならない。 参考サイト天国への階段Stairway to HeavenStairway To Heaven by Led ZeppelinLed Zeppelin – Stairway to Heaven LyricsCover versions of Stairway to Heaven by Led Zeppelin 結城永人の人生のスタンダードな名曲選集 コメント 新しい投稿 前の投稿
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