L・フランク・ボームの笑う河馬の日本語訳

自分の写真結城永人 -

アメリカの作家、小説家で戯曲家のL・フランク・ボームの童話集アメリカのお伽噺(1901)の収録作品の笑う河馬の日本語訳を行った。

L・フランク・ボームの笑う河馬の原文と朗読

The laughing Hippopotamus by L. Frank Baum/L・フランク・ボームの笑う河馬
原文:Project Gutenberg作品集
朗読:LibriVoxマシュー・リース

両方ともパブリックドメイン(著作権なし)だから無料で自由に使って構わない。

L・フランク・ボームの笑う河馬の日本語の訳文

水の中から口を開けた河馬
Hippopotamus with its mouth open from the water by szirinada / CC0

コンゴ川の上方の支流の一つに河馬の往古の貴族の家族が暮らし、ノアの頃を越えて――人類種の存在を越えて――新たな世界の朧気な時代へと遥かに遡る家系を誇っていた。

彼らはいつもこの同じ川の岸辺に暮らし、ゆえにその水のあらゆる屈曲や湾曲、その床のあらゆる穴や瀬、その岸辺のあらゆる岩や切り株や沼田場に自身の母親のように精通していた。そして今でもそこに暮らしているだろう。

先頃、河馬のこの種族の女王が子供を生み、キオと名付けられた、なぜなら余りにも太って丸かったからだ。それでも誤解されないよう、河馬の言語で「キオ」は適切に翻訳されれば太って丸いではなくて「太って怠ける」を意味するといっておく。しかしながら誰も女王にこの間違いを注意することはなかった、なぜなら彼女の牙は怪物のように長くて鋭かったし、彼女はキオを世界で最も可愛い赤ちゃんだと思っていたからだ。

彼は河馬として全く申し分がなかった。川岸の柔らかい泥の中を転がって遊び、内陸へよちよち歩いてそこに生える野生のキャベツの葉を少しずつ齧り、もはや朝から晩まで幸せで満ち足りるのだった。しかも彼は往古の家族がこれまでに知った最も陽気な河馬だった。彼の小さな赤い目は絶えず、面白さで煌めいていたし、彼は笑うべきものがあろうとなかろうとどんな場合でも楽しく笑った。

よってその地域に住まう黒色人種は彼を「イッピ」――陽気な者と呼んだ、されど獰猛な母親と等しく獰猛な叔父や叔母や従兄弟、川岸の広大な集落に暮らす者たちのために敢えて彼に近寄ろうとはしなかった。

またはこれらの黒色人種は木々の間に散らばった小さな村に暮らしていたが、敢えて公然と河馬の王族に攻め込みはしなかった一方、手に入るときはいつでも驚くほどに河馬の肉を食べるのが好きだった。このことは河馬たちに内緒ではなかった。そしてさらに黒人は何とかこれらの河馬を生け捕りにしたとき、まるで馬のようにジャングルを乗り抜ける秘策を持っていた、かくて奴隷の状態に陥らせた。

よってこれらのことを覚えてから河馬の種族は黒色人種の油の匂いがしたときはいつでも怒り狂って激怒して突撃するのが習慣になっており、もしも、偶々、彼らが敵の一人へ襲いかかればその鋭い牙で引き裂くかその巨大な足で地面へと踏み付けるのだった。

それは河馬と黒色人種の間の尽きない交戦だった。

グーイは黒人の小さな村の一つに暮らしていた。族長の兄弟の息子で、村の妖術師の孫息子だったが、後者は「骨のない驚き」として知られる年寄りで、なぜなら身体に蛇と同じくらい多くの塒を巻くことができて肉体をどんな位置に曲げるのを妨げる骨も持たないからだった。これで彼はぐら付くように歩いたが、黒色人種は彼に大きな尊敬を抱いていた。

グーイの小屋は泥でくっ付けた木の枝で作られてその衣類は草の筵がその胴に縛り付けられていた。しかし彼の族長や妖術師との血縁によって確かな尊厳を与えられており、彼は独りの考えに良く没頭した。およそこれらの考えはしょっちゅうその敵、河馬へ向けられながら彼らを捕まえる多くの方法が検討されるのが自然だった。

最終的に彼は自分の計画を完成すると川の地面の二つの鋭い屈曲の中程に大きな穴を掘ることに着手した。穴ができたとき、彼は木の小枝でそれを覆い隠すと誰も下に大きな穴があると疑わないくらい巧妙に表面を均しながら土を散蒔いた。それからグーイは独りで静かに笑うと夕食を取りに帰宅した。

その夕べ、女王はキオにいったが、彼は年の割に見事に成長していた:

「お前に曲がり角を越えてニッキ叔父さんにここに来るように頼んで欲しいんだ。奇妙な植物を見付けたので、食べて良いかどうかを教えて貰いたいんだよ」

陽気な者は心から笑った、使いに出ながら、というのも初めて町角の角食料雑貨店に固形イーストを買いに出されたときの少年のように有力だと感じたためだった。

「グックックックック! グックックックック!」という彼の笑い方;もはやかりに河馬はこんなふうに笑わないと思われるならば一頭でも聞けば良いたけで、私の正しさに気付かれるだろう。

彼は転げ回っていた泥を這い出すと茂みを抜けてどしんどしん歩き去った、そして母親が水に半ば入って半ば出ながら聞いた最後は遠くに次第に消える彼の調子の良い「グックックックック!」だった。

キオは自分がどこを進むかも殆ど解らないくらい幸せな気分だった、なので大変に驚かされたが、笑い声の途中、地面が自分の下で崩れてグーイの深い穴の底に落ちたときだった。酷い怪我はなかったが、落ちて行きながら鼻をドンと打ち当ててしまっていた;なので彼は笑うのを止めてどのように再び出て行くべきかを考え始めた。その時、彼は壁が自分の頭よりも高いと、そして自分は虜だと気付いた。

なので自身の不運に少し笑い、そして笑いに宥められて眠った、ゆえに彼は夜明けが訪れるまで、一晩中、鼾をかいた。

グーイが、次の朝、穴の縁から凝視したとき、声を上げた:

「おや、イッピ――陽気な者だ!」

キオは黒人の匂いを認めると頭を彼に 噛み付けるくらい十分に高く上げようとした。グーイが河馬の言語を喋るのが分かったけど、それは祖父の妖術師から学んだのだった。

「大人しくしな、子供よ;お前は俺に捕まったんだ」

「はい;お前の足をしなしなにするよ、もしも届けば」といい返したキオ;するとそして自身の冗談に笑った;「グックックックック!」

しかしグーイは思慮深い黒人だったので、さらに話さずに立ち去ると翌朝まで戻らなかった。彼が穴へ再び屈みかけたとき、キオは空腹から殆ど全く笑えないくらい弱っていた。

「参ったか?」と訊いたグーイ、「それともまだ戦いたいか?」。

「参ったらどうなるのか?」と尋ねたキオ、

黒人は縮れ毛の頭を当惑して掻いた。

「何ともいえない、イッピ。お前は働くには若過ぎるし、食用に殺しても牙を無駄にする、まだ育ってないし。なぜ、陽気な者よ、俺の穴に落ちたのか? お前の母親か叔父さんの一頭を捕まえたかったな」。

「グックックックック!」と笑ったキオ。「行かせるべきだ、結局、黒人よ;僕には利用価値がないのだから!」。

「やらないことを」と断じたグーイ;「さもなければ」、彼は付け加えた、後からの思い付きとして「俺と取り引きを行うのさ」。

「取り引きについて聞かせろ、黒い者よ、空腹なのだから」といったキオ。

「もしもお前が一年と一日で戻って再び俺の虜になるとお祖父さんの牙にかけて誓うならば行かせよう」

年若い河馬はちょっと考えた、というのも自分の祖父の牙にかけて誓うのは厳粛なことだと分かったためだ;しかし甚だしく空腹だったし、一年と一日は遠い先だと思われた;なので彼はいった、不図、又更に笑うまま:

「結構;お前が僕を行かせてくれれば一年と一日で戻ってお前の虜になるとお祖父さんの牙にかけて誓うよ」

グーイは大いに喜んだ、というのも一年と一日でキオは殆ど充分に成長するだろうと分かったためだ。なので彼は穴の一端を掘り崩し始めた、そして河馬が登り出られる傾斜ができるまで土で埋め上げた。

キオは自分を再び地表に見出だしたときに笑い燥ぎに浸るくらい喜んだ、その後にいった:

「さよなら、グーイ;一年と一日で又会うだろう」

それから彼は川の方へよちよち歩き去ると自分の母親と会って朝食を取った、そしてグーイは自分の村に戻った。

続く数ヵ月間、例の黒人は小屋で寝ているか森で狩りをしたとき、折に触れて笑う河馬の遠くから来る「グックックックック!」を聞いた。しかし彼は独りで微笑んで思うだけだった:「一年と一日は直ぐに過ぎ去るのさ!」

キオが無事に母親の元に戻った今、種族の全員が喜びで一杯になった、というのも陽気な者が世間一般のお気に入りだったためだ。しかし彼が一年と一日で再び黒人の奴隷にならなくてはならないと彼らに伝えたとき、彼らはわんわん泣き始め、もはや余りにも多い涙に川が、数インチ、上がった。

もちろんキオは彼らの悲しみに笑うだけだった;しかし種族の大きな会議が招集されて問題が真剣に話し合われされた。

「お祖父さんの牙にかけて誓ってしまったので」といったニッキ叔父さん、「彼は約束を守らなくてはならない。しかし何とかして彼を死か奴隷の生活から救い出そうとすることは私たちの務めだ」。

これには全員が賛成したが、誰もキオを破滅から救う方法を一つも考えられなかった。そんな数ヵ月が過ぎ去った、王家の河馬の全員が陽気な者自身を除いて悲しくて暗い気分だった間に。

最終的にキオに残された自由は一週間しかなく、もはや母親、女王が神経質に心配する余り、種族の会議が又更に召集された。この時までには笑う河馬は桁外れの大きさに成長しており、体長15フィートと体高6フィートに近く測定された一方、その鋭い牙は象のものよりも白くて硬かった。

「子供が救われることがなければ」といった母親、「私は悲痛で死ぬんだ」。

それから親戚の数人が愚かな提案をし始めた;しかし間もなく、ネップ叔父さん、賢くて非常に大きな河馬がいった:

「私たちはグリンコモックを訪ねて助けを請うべきだ」

それから全員が黙った、というのも強力なグリンコモックへ向かうのは大胆なことだったためだ。しかし母親の愛はどんな英雄主義にも等しかった。

「ネップ叔父さんが付き添うならば自分自身で彼を訪ねよう」、急いで彼女はいった。

ネップ叔父さんは考え込んで柔らかい泥を前足で軽く叩くと短い尻尾を左右にゆったり振った。

「私たちはいつもグリンコモックに忠順だったし、大きな尊敬を表して来た」といった彼。「従って彼に向かう危険はないと思うよ。貴方と共に訪ねよう」。

その他の全員が承認の鼻を鳴らした、自分たち自身が訪ねるように要求されなかったことをとても嬉しがりながら。

なので女王とネップ叔父さんは彼らの間を泳ぐキオと共に旅へ出た。川をその日と次の日もずっと上がって日没までに高い岩壁へ泳いだが、その下に偉力のグリンコモックが住まう洞窟があった。

この恐ろしい生き物は一部が獣、一部が人、一部が鳥、一部が魚だった。世界の始まりから暮らしていた。長年の英知を通して一部が妖術師、一部が魔法使い、一部が奇術師、一部が妖精になっていた。人間種はそれを知らなかったが、古代の獣たちは知って恐れていた。

三頭の河馬は洞窟の前に止まった、前足を岸に置いて身体を水に入れたまま、そして声を揃えて挨拶をグリンコモックへ送った。瞬時に、その後、洞窟の口が暗くなると例の生物が彼らの方へ黙って滑るように動いた。

河馬たちはそれを目に入れて恐れながら自分たちの脚の間に頭を下げた。

「私たちは貴方の慈悲と友好的な援助を請いに、おぅ、グリンコモックよ、参りました!」と始めたネップ叔父さん;するとそしてキオの捕まった経緯とどのように彼が黒人に戻るように約束したのかを話した。

「約束は守らなくてはならない」といった生き物、溜め息みたいに聴こえる声で。

母河馬が大きな声で呻いた。

「しかし我は黒人に打ち勝って自由を取り戻すように取り計らおう」と続けたグリンコモック。

キオは笑った。

「右足を上げよ」と命じたグリンコモック。キオは従った、すると生き物はそれを長くて毛深い舌で触った。それから四本の皮ばかりの手でキオの下げられた頭を掴みながら人も獣も鳥も魚も知らない言語で二三の言葉を呟いた。この後、河馬語で又喋るのだった:

「其方の皮膚はもはや人間に傷付けられないくらい頑丈になった。其方の体力は十頭の象のものよりも強靭だ。其方の足は風を引き離すくらい迅速だ。其方の知力は牛の角よりも鋭敏だ。人間を恐れさせよ、ただし恐れを永遠に自身の胸から追い出せよ;同類全てにおいて其方は最も強力なのだから!」

それから恐るべきグリンコモックが屈みかけると幾つかの教えをさらに囁くのを聞き入れながらキオはその火のような息に焦がされる自分を感じた。次の瞬間、それは洞窟の中へ滑るように戻った、続いて感謝の大声を上げた三頭の河馬は水の中へ滑ると直ぐに帰り旅を始めた。

母親の心は喜びで一杯だった;ネップ叔父さんはグリンコモックから受けた一瞥を思い出しながら、一二回、戦いた;しかしキオは可能なかぎり、陽気で、そして威厳ある年長者と共に泳ぐのには満足せず、彼らの身体の下に潜り、その周りをぐるりと走り、帰り道の全インチを楽しく笑った。

それから種族中が大騒ぎしながら自分たちの女王の息子に味方した強力なグリンコモックを称賛した。かくて陽気な者が黒人に引き渡されるべき日が来たとき、彼ら全員が彼の安全を一つも恐れずにさよならと口付けした。

キオが元気に立ち去ると彼らには彼がジャングルに見えなくなった後も長く「グックックックック!」と笑うのが聞こえた。

グーイは日にちを数えてキオに期待するべきときが分かった;さてや自分の捕まえた者が成長した怪物のような大きさにびっくりしたし、自分の行った賢い取り引きにほくほく喜んだ。もはやキオは太っていたので、彼は食べようと決めた――すなわち全てを自分で可能なかぎりは食べて残りの胴体を仲間の村民たちと交換するのだ。

なので彼はナイフを取ると河馬へ突き刺そうとしたが、その皮膚はナイフが鈍らされるくらい頑丈だった。それから彼は他の手段を試みた;ところが河馬は傷付けられないままだった。

そして今や全く陽気な者が有頂天に笑っては森中に「グックックックック!」と谺するまでだった。もはや使役動物にするしかそれは不可能だったからグーイは彼を殺さないことに決めた。キオの背中に跨がって歩き進むように命じた。なので小さな目を楽しさに煌めかせながらキオは村を抜けて快活に早駆けした。

他の黒人たちがグーイの虜に嬉しがってその陽気な者の背中に乗せてくれるよ うに頼んだ。なので彼は腕輪や貝の首輪や小さな金の装身具で彼らと取り引きしては安物の宝石の可成の山を獲得するまでだった。それから十二人の黒人が乗って楽しもうとキオの背中に登るとその鼻に最も近い一人が叫び出した:

「走れ、泥犬――走れ!」

するとキオは走った。風のように迅速に大股で行った、村から離れて森を抜けて川岸まで真っ直ぐ。黒人たちは恐ろしさに喚いた;陽気な者は大笑いした;さらに続けて続けて続けて彼らは急行した!

それから彼らの目の前、川の向こう側にグリンコモックの洞窟の黒い口が現れた。キオは水の中へ突入し、その底へ潜ると黒色人種は残されて泳ぎ出そうと足掻いていた。しかしグリンコモックはキオの笑い声を聞いてすべきことが分かったのだった。陽気な者が水面に上がって水を喉から噴き出したとき、見える黒人はいなかった。

キオは村に一頭で戻った、するとグーイが驚いて訊いた:

「私の兄弟たちはどこかな:」

「分からない」と答えたキオ。「遠くへ連れて行って残したところにはいた」

グーイは質問をそれからもっと行おうとしたが、黒人たちの又別の集団がうずうずと笑う河馬の背中に乗るのを待っていた。なので彼らは料金を払うと自分らの席に登った、その後に先頭の者がいった:

「走れ、泥んこ――走れ!」

やはりキオは前のように走って彼らをグリンコモックの洞窟の口へ運ぶと一頭で戻った。

しかし今やグーイは仲間たちの破滅を知って心配になった、というのも彼が村に残された唯一の黒人になったためだ。なので河馬に跨がると叫んだ:

「走れ、川豚――走れ!」

キオは陽気に「グックックックック!」と笑いながら風の速度で走った。しかし今度は自身の種族が暮らす川岸へ一直線に進んだ、そして着いたとき、川の中へ歩いて行き、その底へ潜るとグーイは残されてその流れの中央に浮いていた。

黒人は右岸の方へ泳ぎ始めた、しかしそこにはネップ叔父さんと王の種族の半分が自分を柔らかい泥へ踏み付けようと待っているのが見えた。なので彼は左岸の方へ向きを変えた、するとそこには母親女王とニッキ叔父さんが立ち、赤い目で怒り、自分を牙で引き裂こうと待っていた。

その時、グーイは大きな悲鳴を発した、するとキオが自分の近くを泳いでいるのを見付けたので、叫んだ:

「救ってくれ、キオ! 救ってくれ、もはやお前を奴隷の身から解放するよ」

「それでは不十分だ」と笑ったキオ。

「一生涯、お前に仕えるよ!」と絶叫したグーイ;「お前のいうあらゆることをするよ」

「もしも逃がしてやれば一年と一日で戻って僕に 捕まるのか?」

「するよ! するよ! するよ!」と叫んだグーイ。

「お祖父さんの骨にかけて誓え!」と命じたキオ、黒人たちが誓うべき牙を持たないと思い出したので。

するとグーイは自分の祖父の骨にかけて誓った。

それからキオは黒い者へ泳ぎ、彼はその背中に再び攀じ登った。こうして彼らは岸辺に来、そこでキオは自分の母親と種族中にグーイと行った取り引き、彼が一年と一日で戻って自分の奴隷になることを話した。

よって黒人は安んじて出発させて貰ったし、もう一度、陽気な者は自分自身の親兄弟と暮らして幸せになった。

一年と一日が過ぎたとき、キオはグーイが戻るのを待ち構え始めた;ところが彼は来なかった、それから後もずっと。

というのも例の黒人は腕輪や貝の首輪や小さな金の装身具を包みにして何マイルも又別の国、河馬の往古の王の種族が知らないところへと旅したためだった。すると彼は大族長だと主張して財産のためにもはや人々は彼の前に頭を垂れた。

日中は誇らしくも威張って歩いていた。しかし夜にはベッドにのた打ち回って眠れなかった。良心に悩まされていた。

というのも彼が自分の祖父の骨にかけて誓ったためだった;つまり彼の祖父に骨はなかった。

関連:L・フランク・ポームの笑う河馬の原文と注解

参考:アメリカお伽話11 『陽気なカバ』 L・フランク・ボーム

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