石井一久

1973年9月9日生まれ、千葉県千葉市若葉区出身、1992年に東京学館浦安高等学校からドラフト一位でヤクルトスワローズ(2006年から東京ヤクルトスワローズ)に入団、四年目から先発の主力投手として10勝前後を継続的に挙げる活躍を見せた。力強い速球と良く曲がるカーブやスライダーで相手の中心打者も捩じ伏せるような投球が特に印象に残り、奪三振率も自身最高で11.047と非常に高かった。2002年にポスティングシステムにより、ロサンゼルスドジャースへ移籍してアメリカでプレイし始めるとやはり先発で二桁勝利を挙げるなどの活躍を見せたが、ニューヨークメッツではマイナー降格などの不調もあった。2006年に国内リーグへ復帰すると以前と変わらない堅実な成績を残し続けたが、西武ライオンズで六年目の2013年に肩の故障から先発を外れて登板機会を減らすと同年限りで現役生活を退く。
左投げ
-
サイズ
身長185㎝/体重100㎏
- フォーム
- ノーワインドアップのスリークォーター
在籍チーム
- ヤクルトスワローズ(1992~2001)/リーグ優勝(1992~93と1995と1997と2001)/日本シリーズ優勝(1993と1995と1997と2001)
- ロサンゼルスドジャース(2002~04)/地区優勝(2004)
- ニューヨークメッツ(2005)
- 東京ヤクルトスワローズ(2006~07)
- 埼玉西武ライオンズ(2008~13)/リーグ優勝(2008)/日本シリーズ優勝(2008)
※一軍定着時に優勝があれば記載。
日本代表
なし
※トップチームでの世界大会のみ。
サイト
※本人のホームページやSNSなど。
スライダー
投げる腕の内側に斜めに滑らかに曲がり落ちて行く。スラーブ:スライダーとカーブの中間の球種ともいわれる。左打者にとっては背中の方からストレートで死球になるように向かってストライクゾーンに入るという感覚を与えるほどの驚異的な腕の振りと切れを持っていた。
- 握り方
- フォーシームの小指側(投げる腕の外側)向けた縫い目に中指を寄せて(縫い目の真横に置く)人差し指を添えて親指を下の縫い目に当てる(中指と親指がボールに対して傾いた位置に収まり、上下に挟むのではない)。
- 投げ方
- ボールを投げ放す瞬間に中指と親指で捻り、特に親指は上になる側面を使って押し込む(回転数を上げるため)。
適度な可動範囲はあったんで、良かったんですけど
変化球は投手の肩や肘の関節が柔らかいほどに良く曲がり、それは可動範囲が広くて腕を鞭のように撓やかに大きく振り動かして使えるためだけど、ただし怪我の要因にもなる。普通の関節ならば長持ちするのは良いものの捻るだけよりも親指で押し込むとか工夫する必要があるかも知れない。
参考:遂に解禁!石井一久のスライダーの投げ方!秘密は親指の使い方にあった!
一久には、スライダーという大きな武器もありました。ストレートと同じような軌道から、やや斜めへと落ちる変化の大きなスライダー。あれを投げられると、右打者はバットとボールの接点が急に消えた感覚に陥り、左打者はボールを見失う。かなり強烈な変化球です。ただ、それが際だったのもあの豪速球があったから。言わばストレートが「幹」で変化球は「枝」という関係。幹が太いほど強い枝葉が生えていくのです。
石井一久のスライダーは130キロ前後の球速で、150キロ前後のストレートと20キロ近い緩急差があり、打者はタイミングを取り辛かったようだ。何よりも奪三振の数が非常に多くて三振関連の色んな記憶を更新したし、ピンチも力強く乗り切れる本当に凄いスライダーだと感じる。
個人記録
通算成績
日米合算の生涯記録
- 年数:22
- 登板:524
- 先発:434
- 完投:27
- 完封:11
- 無四球:2
- 勝利:182(歴代三十五位)
- 敗戦:137
- セーブ:1
- ホールド:4(不明年もある)
- 勝率:.5575
- 打者:11707
- 投球回:2717.1
- 被安打:2382
- 被本塁打:283
- 与四球:1295
- 敬遠:38
- 与死球:117
- 奪三振:2550(歴代十一位)
- 暴投:137
- ボーク:5
- 失点:1281
- 自責点:1147
- 防御率:4.035
- WHIP:1.42
※歴代順位は2022年3月時点。
参考:“石井一久”の検索結果
受賞歴
日本プロ野球
- 最優秀防御率(2000)
- 最多奪三振(1998と2000)
※年間成績による主なもの。
参考:石井一久
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