吉見一起

1984年9月19日生まれ、京都府福知山市出身、2006年に金光大阪高等学校からトヨタ自動車を経てドラフト一位で中日ドラゴンズに入団、三年目に10勝を上げて翌年から先発ローテーションに入ると五年連続の二桁勝利を挙げてエースの活躍を見せた。2009年に16勝で最多勝を取ったが、この頃から速球派から技巧派へ転向する意思を固めると元から良かった制球力がさらに磨かれてミスターコントロールと呼ばれるまでに躍進し、2011年に自身最多の18勝で二回目の最多勝を含む投手四冠(最多勝・最優秀防御率・最高勝率・最多完封)に輝いた。しかし翌年から怪我での登録抹消が増え、2013年に肘の手術とリハビリにより、登板機会は激減した。2015年に復活勝利を挙げると翌年から2018年まで先発ローテーションに戻り、好投した。その後、調子を落とすとチームに貢献できない日々が続く中で、次の人生を選んで2020年に現役生活を退く。
右投げ
- サイズ
- 身長182㎝/体重90㎏
- フォーム
- ノーワインドアップのオーバーハンド
在籍チーム
- 中日ドラゴンズ(2006~20)/リーグ優勝(2010~11)
※一軍定着時に優勝があれば記載。
日本代表
なし
※トップチームでの世界大会のみ。
サイト
- 吉見一起オフィシャルブログ(ブログ)
- 吉見一起(Instagram)
- 吉見一起 コントロールチャンネル(YouTube)
※本人のホームページやSNSなど。
ストレート
フォーシームのストレート。コントロールに断トツの定評があり、先発で完封や無四球試合が多かった。球速は140キロ前後で普通だけれども切れがあり、打者の体感速度は凄いといわれる。
- 握り方
- フォーシームで、一つずつの縫い目(赤い糸のくの字)の並びが投げる腕の反対側(中指から人差し指へ進む形)になる向きで、中指をボールの中心に合わせて、指半分程度、人差し指を開いて握る。
- 投げ方
- ボールを弾く(指先で切るように投げ放す)。
若干、握りがシュートっぽくなる
ボールの中心に中指を置くのが特殊な握りで、縫い目の並びの向きを一定に合わせることも含めて個人差はあるかも知れないけれども利点としてはボールが指にかかり易いために行われる。
参考:アマチュア投手必見! 吉見一起流「ストレートの握り方」【元中日ドラゴンズのエース・吉見一起オンライントーク】
吉見を変えた意識改革とは。それはプレー中の心理を4段階に分類することから始まるそうです。
■浮つく
■楽しむ
■真剣
■深刻良い精神状態は真ん中の2つ。その意味とは、「楽しむ」だけだと真剣さがなくなる。「真剣」だけだと不安も出てくる。だからこそ、その中間が一番良い精神状態だという。やはり心技体がすべて揃わないと修羅場をくぐれないということでしょう。心の収まりがついた今、吉見はエースの座を再び自分のモノにしたわけです。
吉見一起のストレートはとにかくコントロールが良い。目標は楽に行くときは50㎝くらい、三振などで厳しく狙うときはドアノブくらいの大きさで、投げ分けるとされる。気持ちも大事で、全盛期の頃は燃えながら落ち着くみたいな絶妙の境地で、やっていたんだ。本当に凄いストレートだと感じる。
個人記録
通算成績
国内での生涯記録
- 年数:15
- 登板:223
- 先発:196
- 完投:22
- 完封:13
- 無四球:10
- 勝利:90
- 敗戦:56
- セーブ:0
- ホールド:11
- 勝率:.616
- 打者:5238
- 投球回:1287.0
- 被安打:1246
- 被本塁打:108
- 与四球:225
- 敬遠:12
- 与死球:26
- 奪三振:845
- 暴投:18
- ボーク:2
- 失点:458
- 自責点:421
- 防御率:2.94
- WHIP:1.14
参考:“吉見一起”の検索結果
受賞歴
日本プロ野球
- 最多勝利(2009と2011)
- 最優秀防御率(2011)
- 最優秀投手(2011)
- ベストナイン(投手部門:2011)
- 最優秀バッテリー賞(2011/捕手:谷繁元信)
※年間成績による主なもの。
参考:吉見一起
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