ブレイヴのI Just Called to Say I Love You(スティーヴィー・ワンダー)|恋愛歌 結城永人 - 2019年12月26日 (木) 2018年に発表されたブレイヴのカヴァーで聴いたI Just Called to Say I Love You/心の愛(スティーヴィー・ワンダー)が恋愛歌として胸に響いた。 スティーヴィー・ワンダーのI Just Called to Say I Love You Stevie Wonder by Alan Light / CC BY 作詞作曲はスティーヴィー・ワンダーで、オリジナルの歌手も彼になる。 I Just Called to Say I Love You(1984/オリジナル) 1984年に映画のThe Woman in Redの主題歌として発表された。 当初、1979年に曲だけが日本のフォークデュオのブレッド&バターに提供されていて呉田軽穂(松任谷由実の作詞家の異名)の作詞と細野晴臣の編曲で、特別な気持ちでという作品に仕上がっていたらしい。ところが、急遽、スティーヴィー・ワンダーが自分で使いたいと差し止めて自分で作詞も行ったI Just Called to Say I Love Youという作品に変わって発表されたわけだった。五年後に許可が下りるとブレッド&バターの特別な気持ちでも録音し直して発表されている。日本と関わりが深くて呉田軽穂の作詞や細野晴臣の編曲にスティーヴィー・ワンダーが影響を受けながら仕上げた可能性もなかったとはいえないと感じる。 ブレイヴによるカヴァー Brave - I Just Called To Say I Love You (Official Video)|C-Wave Records ブレイヴのI Just Called to Say I Love Youのカヴァーはオリジナルから三十年以上が過ぎてシンセサイザーなどの格段に進歩したコンピューターを駆使した音作りの新しさが興味深くて印象としては本当に上手く取り入れられていると感心する。例えば歌声も造作ないにして随分と気持ち良いのはなぜかと細かく聴いてみるとエフェクトがかかっていて微妙に揺らいでいたするんだ。その他のアレンジも昔は表現できなかった良さをオリジナルから引き出すことに成功しているのではないか、個人的にいって相当に嬉しい気持ちがする作品と出会えたのは間違いない。 I Just Called to Say I Love Youの歌詞の内容 出だしの部分; 正月は祝えない 甘い心のチョコは配れない 来ない春、歌は歌えない 正しく普通の日ばかりだ 降らない四月、咲かない花 六月、結婚式のない土曜日 しかし何か、本当のところは 貴方へいうべき 三文字を作り上げていた 愛するって電話をかけた 気になるんだって電話をかけた 愛するって電話をかけた 心の底から僕は思っている 原文 No New Year's Day to celebrate No chocolate covered candy hearts to give away No first of Spring, no song to sing In fact here's just another ordinary day No April rain, no flowers bloom No wedding Saturday, within the month of June But what it is, is something true Made up of these three words that I must say to you I just called to say I love you I just called to say how much I care I just called to say I love you And I mean it from the bottom of my heart スティーヴィー・ワンダーのI Just Called to Say I Love You(訳出) 世間の一年の恒例行事や良くある出来事を前半と後半で六ヵ月毎に切って否定的に示される侘しさの中から覚える愛というのが正しく「心の底から僕は思っている」(And I mean it from the bottom of my heart)の締め括りの一行に結実している。スティーヴィー・ワンダーの真骨頂かも知れないけど、とにかく揺るぎなく紛れない人生の喜びを感じ取って表現する音楽家として抜きん出た存在なんだ。誰も騙さず、自分も溺れない真実そのものの恋愛歌だと素晴らしく認める。 その他のアーティストによるカヴァー 十五組の楽曲; テレサ・テン(1986)シャインヘッド(1992)キム・ゴンモ(1994)エンゲルベルト・フンパーディンク(1997)ジミー・ザンボ(2001)スクーター・リー(2003)ナレオピリメハナ(2004)ジェイソン・アレン(2008)デス・オコナー(2014)チル・カタラン(2016)ベイリー・ペルクマン&ランディ・レクトール(2016)クリスティ・ダシール(2016)ダニエラ・プロコピオ(2017)オミュル・ギョクセル(2018)ウルセレ(2018) 世界でカヴァーが続々と生まれているI Just Called to Say I Love Youは恋愛歌のスタンダードな名曲に他ならない。 参考サイト心の愛l Just Called to Say I Love YouI Just Called To Say I Love You by Stevie WonderStevie Wonder – I Just Called To Say I Love You LyricsCover versions of I Just Called to Say I Love You by Stevie Wonder 結城永人の恋愛のスタンダードな名曲選集 コメント 新しい投稿 前の投稿
コメント