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ビアンカ・ロペスのWhat's Going On(マーヴィン・ゲイ)|人生歌

2019年に発表されたビアンカ・ロペスWhat's Going Onが人生歌として胸に響いた。

作詞作曲はマーヴィン・ゲイアル・クリーヴランドレナルド・ベンソンフォートップス)で、オリジナルの歌手はマーヴィン・ゲイになる。

レナルド・ベンソンが1969年5月15日に自身のフォートップスの巡業で、アメリカのカリフォルニア州バークリーへ訪れるとピープルズパークベトナム戦争への抗議活動中の人々が暴動などを警戒する警官から反対に襲われる事件が起きた。後に「血塗れの木曜日」と呼ばれるくらい酷かった。偶々ながら現場に居合わせて目撃者となったレナルド・ベンソンは激昂し、知人の音楽家だったアル・クリーヴランドに話すと気持ちに相応しく、悲惨な出来事に関連した楽曲が作られた。

当初、フォートップスで出すつもりだったけれども政治的な抗議の要素が強いと他のメンバーから断られたために知人の歌手だったマーヴィン・ゲイの元に持ち込まれたんだ。彼は1965年8月11-17日のワッツ暴動――交通違反の黒人を逮捕した白人の警官に対して黒人の一般市民の日頃の差別への怒りが爆発した――を奇縁に政治的な抗議を歌手、そして音楽家としてやるべきだと考えていたらしい。加えてベトナム戦争から帰って来た弟や戦死した従兄弟もいて反戦の思いも強くあり、レナルド・ベンソンの楽曲の申し出を受け入れないわけには行かなかった。

マーヴィン・ゲイは作詞作曲を自らの好みに合わせて仕上げると作品の不機嫌な様子からオリジナルズで出すのに向いていると感じたもののレナルド・ベンソンはマーヴィン・ゲイにこそ歌って欲しいと確信したようで、結果的にそうした運びになっている。

レコード会社のモータウンの社長のベリー・ゴーディー・ジュニアは重役のハリー・バークWhat's Going Onを出したいと聴かされるとアレンジが古臭くて――間奏のスキャット(ドゥドゥドゥ……)が時代遅れのディジー・ガレスピーのようだと特に嫌悪感を抱いたとされる――止めろと伝えたとされる。マーヴィン・ゲイはベリー・ゴーディ・ジュニアの気が変わるまで仕事を止めたりもしたようだけど、しかしながらハリー・バークの働きかけから副社長のバーニー・エイルズの意向によってついにモータウンから1971年に出すことができた。

一気に売れ捲ったためか、聞いてなかった社長のベリー・ゴーディ・ジュニアも納得したらしく、さらにアルバムの作成を指示して数ヵ月の同年中にWhat's Going Onを収録した同名のアルバムも発表された。

ビアンカ・ロペスのWhat's Going Onのカヴァーはお洒落な華やかさと落ち着いた安らぎが融合したラウンジにぴったりのアレンジだ。歌もイメージに溶け込んで良いと思うけれども本職はサックス奏者なので、冒頭、取り分け長めの間奏のアルト・サックス――オリジナルで奏でられるのはソプラノサックスだった――は聴き堪えが大きい。世界を優しく包み込むような趣きがあって音楽として本当に素敵だと感じる。

歌詞の内容

出だしの部分;

母さん、母さん
貴方は泣いてばかりいる
兄さん、兄さん、兄さん
貴方は凄く死んでばかりいる
もはや今日はここに
愛するすべを手に入れる、そう

父さん、父さん
僕らは増長しなくて良い
気付く、戦争は答えではなく
愛情だけが憎悪を打ち負かす
もはや今日はここに
愛するすべを手に入れる

警戒線に警戒板
酷薄と僕を咎めるな
話しなよ、するや気付く
おぉ、どうしたの
どうしたの
そう、どうしたの
あぁ、どうしたの

原曲

Mother, mother
There's too many of you crying
Brother, brother, brother
There's far too many of you dying
You know we've got to find a way
To bring some loving here today, yeah

Father, father
We don't need to escalate
You see, war is not the answer
For only love can conquer hate
You know we've got to find a way
To bring some loving here today

Picket lines and picket signs
Don't punish me with brutality
Talk to me, so you can see
Oh, what's going on
What's going on
Yeah, what's going on
Ah, what's going on

マーヴィン・ゲイのWhat's Going On(訳出)

人類愛を胸の奥にまで味わわせてくれる。誰かと気持ちが対立するのを「愛情だけが憎悪を打ち負かす」(For only love can conquer hate)と捉えると単に打つかり合って相手の存在を否定するしかないよりも遥かに生産的というか、平和な仕方で突破口を得られるはすだ。

人生のありとあらゆる場面で根本的に役に立つ素晴らしい知恵を授ける歌だと頷く。

その他のカヴァー

十五組の楽曲;

世界でカヴァーが続々と生まれているWhat's Going Onは人生歌のスタンダードな名曲に他ならない。

関連:結城永人の人生のスタンダードな名曲選集

参考:ホワッツ・ゴーイン・オン What's Going On What's Going On by Marvin Gaye Marvin Gaye – What's Going On Lyrics Cover versions of What's Going On by Marvin Gaye

コメント

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