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後藤浩輝と抑鬱傾向による突発的な自殺

中央競馬でトップ騎手の一人だった後藤浩輝が亡くなっていると気付いた。二千十五年だからまだ二年前の死だった。競馬ファンならば誰でも知っているくらい有名なはずだけれどもテレビのバラエティー番組でも見かけていたと思う。個人的にはダービースタリオン(ゲーム)に熱中していて後藤浩輝の名前を覚えた。二十世紀末、若手でメキメキ頭角を現すように伸び盛りで頑張っている騎手という印象を抱いた。


競走馬のエスポワールシチーに乗って右手を上げる後藤騎手

享年四十だから本当にまだ若かったと訃報に衝撃を受けたし、同年代に近いと新しく気付きもした。第二の人生は四十歳からとすると晴れやかな門出を前にして何があったのか、亡くなった原因も首吊り自殺と報道されていたので、謎や疑惑が深まるばかりと考え込まされてしまう。


調べると遺書がなくて周りの人たちも全く分からないくらいいつも明るく過ごしていたらしい。


本人のFacebookには死の少し前にも栃木県那須塩原市のご当地スターで宇都ノ宮晃のコンサートへ出向いて「楽しかった」と投稿されていたんだ。


およそ自殺と結び付かない生活が窺われるかぎり、実際には他殺ではないかと感じた。大金が蠢くほどの競馬界を踏まえれば裏社会に巻き込まれて酷い目に遇わされたみたいな気分に駆られるわけで、情報は詳しく掴めないし、それも闇の黒幕に揉み消されたせいかどうかは何れにせよ、自殺が却って事実かどうかで最初から精確に見極めなくては考えても推測の域を出ないままだと思い直してみるとやはりと感じるような情報も確かに少なくはなかったと気付いた。


後藤浩輝は競馬で落馬事故が目立つ。大怪我を何回も経験していた。只でさえ極めて危険なはすだけれどもレースで転落したりすれば周りの何頭もの競走馬から高速に揉みくちゃにされながら騎手にとっては生き残る方が珍しいくらい致命的だろう。競馬では馬同士が互いに打つかり合わないように安全策の取り決めがあるらしい。走行を妨害してはならなくて騎手は幾らか隙間を空けながら手綱を取らないとペナルティーを食らう。しかし勝つために割り込みを敢えて狙うとギリギリの攻防で、反則スレスレの激闘が強いられるかも知れない。


又感じるんだ、何かの誰かの陰謀ではないかと後藤浩輝だけが落馬事故の災いを増やされているみたいで。


昔から比較的に落馬し易い騎手だったともいわれて競馬学校にそうした記録が残っているようだけど、精進すればプロの馬場では違ったかも知れないので、すると八百長に巻き込まれて無理矢理に負かされて異常に多く落馬している結果と憶測が止められなくなる。


後藤浩輝は病院送りの日々から治療とリハビリを耐え抜いてまるで不死鳥のように帰り着いて偉いと賛嘆されるし、騎手として現役を続行していたけど、そうした不測の事態が執拗なまでに繰り返されるならば人間として敵視された可能性というのもありそうではないか。


本業の競馬だけではなくてテレビのバラエティー番組でも人気者だったから芸能界も大金が蠢くという点では闇の黒幕の気配がどうにも捨て切れない。本当、憶測でしかないかも知れないし、詳しい情報は掴めないにせよ、出演交渉や番組内でトラブルが起きれば人生から貶められるような懸念が受け取られてしまうわけなんだ。


ところで他殺でなければ八百長や芸能界へ飛び交う憶測は嫌がらせでもないだろう。固有の状況から傍目に渦巻く妄想として自殺へは却下しておくべきだ。さもないと事実を見落とし兼ねない。自殺も裏社会のせいでは現実には他殺でしかないと呼び得る。


目元だけ光の差し込んだ後藤浩輝の顔

後藤浩輝は落馬事故を頻繁に被っていたのが深い悩みを抱えていたとしても不思議ではなかった。人間関係が生活圏の中心で不穏なかぎり、内面は抑鬱傾向に陥りがちではないか。どうして駄目なんだと自分自身で悲しみを思い詰めるほどに気持ちが憂鬱に向いてしまう。傷付いた心から次第に精神を病んで行かないとはかぎらない。


世の中で性格は明るくて朗らかだった。流石というか、良好なキャラクターでなければ人々の注目もさほど集めなかったみたいだ。しかしだからこそ自殺という死因が腑に落ちない。


後藤浩輝は中央競馬に騎手としてデビューしてから木刀事件を起こしていた。


後輩の吉田豊が気に入らないと若手騎手の宿舎で先輩として滅多打ちにしてしまった。皆に発覚して謹慎するように競馬での四ヶ月に及ぶ騎乗停止を受けていた。前列がないくらい長かったらしい。因みに刑事事件としては訴えられずに済んだから明らかに傷害罪だけれども身辺に前科は付かなかったんだ。


未成年の不良と変わらない行動だから成人にしては尋常ではなく情緒不安だったかも知れない。


後藤浩輝が反省して明るくて朗らかな性格こそ本来的ならば親身に更正して欲しいという周りの人たちの期待に応えたいと決意したのではないか。以降、二度と暴行を働くような真似は誰にも企てなかったようだし、トップ騎手へ駆け上って素晴らしく活躍しながらテレビのバラエティー番組でも魅力的な人柄を買われて持て囃される存在になり変わったに違いない。


果たして自殺とは縁も所縁もない状態だけれども気がかりなのは無意識だ。決意によって必ずしも凌駕されないので、後藤浩輝は木刀事件を反省するほどに再びやらかしては不味いと些かでも心苦しさを免れなかったのではないか。普通ならば勘繰り過ぎの境地だけれども自殺からは否定できなくて借金を抱えているとか厳しい人生なんて又別の事情もないかぎり、精神の危うさが浮上して来るんだ。


小さい頃、親父に一家心中させられそうになったんだ。母に対してのDVもひどくてね。ある時、姉貴と母は親父の元を出て行った。俺も一緒について行ったんだけど、なんか親父をひとりぼっちにさせておくのが気になってね。戻ってしばらくは父子生活が始まったんだけど、ある夜、首吊り自殺を図ろうとした親父の体が、寝ていた俺の上にいきなり落ちてきて。未遂に終わったけど、それだけにとどまらず、今度は川に投げられて、その後、親父も飛び込もうとしたりしてね。寝ている時にいきなり首を絞められたこともあったよ。それで、母のところへ逃げた。そうしたら、母は新しい男を作っていて。やっぱり親父の元へ戻ろうと引き返したんだ。でも、母は俺のことが心配だったんだろうね。姉貴と一緒に俺についてきたよ(笑)。新しい彼氏? 母に捨てられたみたい。



生い立ちが相当に過酷だったようだ。一家心中の未遂、両親の離婚、そして同情したはずの父親に殺害されかけるというのは子供には理解できなかったのではないか。心に恐怖感だけが大きく刻まれなかったとは決して断定できないと僕は認めざるを得なかった。


人生の成功を中央競馬で十二分に収めても精神の危うさが原風景として無意識から内面に定着していたのではないか。酔っ払って死にたいと溢したという噂もあるけど、容易に止められない落馬事故で気が滅入るたびに児童期の恐怖感と重なり合いながら存在そのものが窮地へと追い詰められたようだ。


大怪我も頚椎を主に損傷していた。調べると肩や首の不具合から鬱病に近付くとも聞かれる。目が回るような痛みによって神経が殆ど参らされてしまうせいではないか。不愉快な毎日を強いられながらどう足掻いても心が沈むばかりでは生きる喜びも遠ざかり兼ねないはずだ。


同時に責任感も人一倍に強くて木刀事件から著しく決意して立派な人間を目指すならばそれこそ頑張り過ぎないで欲しいと鬱病へ注意を促されるような生活態度を招き易かったと受け取る。


後藤浩輝は基本的には鬱病ではないと思うし、病んだ精神を丸っきり余儀なくされたわけではなくて宇都ノ宮晃で楽しでいたりするのが素顔にせよ、しかしながら深い悩みを抱えながら抑鬱傾向から突発的に自殺を遂げてしまったのではないだろうか。


誰にでも起こり得るし、僕自身が今直ぐに死なないとはかぎらないから本当に知っておくべきだと感じる。


精神を必ずしも病んでなくて常日頃から将来が脅かされるような災いに絶望的に巻き込まれているわけではないにも拘わらず、児童期の原風景と生活圏の中心での人間関係がどちらも間違いなく不穏なかぎりの経験というか、すなわち抑鬱傾向として抱えられる深い悩みと共に日常生活は世間並みに成り立っているにせよ、自殺が突発的に遂げられてしまう可能性が人間には否定できなかった。

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