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既視感(デジャヴ)の思い出

たしか九歳の頃だった。クラスの教壇の方から反対側の大きな黒板を目にしながらいつか見たことがあると一度だけ感じた。見慣れた黒板だったはずだ、およそ。しかし一度だけ黒板の辺りの景色が透明感を持って浮き上がるように瑞々しく味わわれてしまった。何だろうと考えると直ぐにも消えて元通りの状態に変わっていた。


以降、偶に同じような経験はあった。忘れた頃にやって来るみたいな間隔で生じていた。またかと考えるけど、受け取れば驚きつつも直ぐに消えて行くんだ。強いて調べもしなくて分からないまま、過ごさざるを得なかった。知ってみたいとも思わなかったというか。


既視感(デジャヴ)だけれども振り返ってあれが既視感だったとついに気付かれたのはGu-Guガンモ(漫画)が切欠だった。数年後くらいか、九歳の頃からは。キャラクターにデジャブーという黒い鳥が出て来る。漫画の台詞の中で名前が日本語で既知夢に由来していると分かった。かつて一度も見たことのなかったはずのものが目の前に見えているような感覚に包まれることなんだ。


僕はGu-Guガンモによってつい最近まで既知夢と呼んでいた。ところが他に既視感という言葉もあったらしくてどっちにするかと悩んだ、調べ出すと。同義語だから気持ちによって使い分ければ良いだけの話なんだけれどもブログの天道虫の記事に入れるのに既知夢よりも既視感が合っていたので、自分には使い易いのではないかと選ぶ。

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