アニメのマーヤも蜜蜂だからダンスは日常生活に欠かせない 結城永人 - 2016年12月10日 (土) 懐かしいみつばちマーヤの冒険がCGアニメでダンスと共に帰って来た。 Maya the Bee - Maya Dance|Studio 100 Group 凄く可愛いと思った、一見して。ブログでマーヤを取り上げようと調べていたら気付いて海外のStudio100でMaya the Beeと制作されたと分かった。日本版もみつばちマーヤの大冒険として今年の秋口に映画館で上映されたらしい。素晴らしいとしかいいようがない。 主題歌がMaya Dance(マーヤダンス)という。日本のかつてのアニメからは想像も付かないような世界が繰り広げられている感じがしたし、まさかと肝を冷やされた幾多りの時代の流れにせよ、考えてみれば蜜蜂とダンスは決して遠くないどころか日常生活そのものでさえもあるので、イメージとしては見事な取り合わせではないかと舌を巻いた。 蜜蜂は八の字の尻振りダンスで巣から花や水の在処、巣作りに適した場所を仲間に教えている The waggle dance of honeybee by Unknown / CC BY-SA 太陽に対して八の字を描きながら回転するけれども真ん中で直進する角度によって行き先を、そして尻を振りながら速いか遅いかで近いか遠いかを示しているとされる。 目的地への距離は、日本の西洋蜜蜂の場合、「Y = 1087X - 380」(Xは尻振りを行う時間)の式で求められて1s(秒)当たり、707m(約1km)に相当する。蜜蜂の種類や生息地で、異なり、式ではXの係数が変わる。南アフリカの西洋蜜蜂の場合、1s当たり、およそ250mに縮むとされる。 目的地が非常に近くて100m程度まで(200m以内)ならば八の字は省略されて円を描くだけになり、尻振りも行わない。 蜜蜂は仲間の尻振りが行われる時間を音で判断しているらしくて1s当たり、およそ250回、羽を震わせる音(ボボボ……)の回数を捉えて多ければ遠くて少なければ近いと分かるようなんだ。 尻振りダンスは,暗号化された情報が伝達される「記号的コミュニケーション」の一種とされるが,ヒトの言語を含めて,記号的コミュニケーション能力は動物界では稀であり,昆虫ではミツバチがこの能力をもつ。 久保健雄のミツバチの社会行動 蜜蜂のダンスを研究した動物行動学者のカール・フォン・フリッシュは初めて昆虫にも「記号的コミュニケーション」が計れるという高次の社会性を発見したためにノーベル生理学・医学賞も受け取ったらしい。 人間と蜜蜂は生き方の核心が似ていた。少なくとも仲間内で表現力を明らかに交わさなくては生活そのものが成り立たなくなってしまうんだ。親しみが湧いて来る、一層と良く知れば改めて。 CGアニメでみつばちマーヤの冒険が帰って来てダンスを取り上げた主題歌だったので、本当に好きでは何なのかと気を引かれずにもいなかった。 参考サイトミツバチダンスミツバチの世界へ旅する コメント 新しい投稿 前の投稿
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