眩暈や吐き気を起こす激しい腹痛から倒れても辛いのは過敏性腸症候群の重症か 結城永人 - 2018年3月18日 (日) 又来た、激しい腹痛が。突如、約一年振りの災いだ。しかし症状はもっと酷くなっている。顔面蒼白で目の前がチカチカして息も絶え絶えのところから吐き気まで催すほどだから眩暈も相当に激しかったし、布団に倒れても辛くて完全に藻掻き苦しむ他はなかった。 加えて腹痛の収まりも非常に悪くて排便すれば何とかなりそうだと水を必死に飲みながらトイレへ駆け込むけど、しかしさほど上手く行かなかった。 下腹部の上の方に大便が残って痛みを発しているようなので、それを出すしかないのではないかと考えながら一時間くらい過ぎたトイレの後に漸く藻掻き苦しむばかりの激しい腹痛が収まって来た。 だが、終わりではない。幸い就寝できるくらいには和らいだ腹痛だったけど、少し残っていた。明け方の五時頃、しくしく漫然と苦しいというか、または細かい針で刺されるようなチクチクが広がって起こされざるを得なかった。 トイレへ駆け込んでも排便するのほ殆ど無理で、安静にしてもやはり酷いのは酷いし、丸一日、休むしかない感じがしつつも水を飲んではトイレへ駆け込むのを何回も繰り返すまま、三時間くらい経って漸く耐えられる状態には戻って来た。 一日を過ぎても幾らか続くし、予断を許さない腹痛で、何なんだ、この病気は、一体全体と調べてみると恐らくは過敏性腸症候群(IBS:irritable bowel syndrome)の重症が最も近いようだった。 過敏性腸症候群の三つの基本的な症状 排便するや否や腹痛が収まる:可成とすっきりできる腹痛で排便する頻度が変わる:回数が増減してしまう腹痛で排便する状態が変わる:便秘や下痢などが来る 日頃、佳くありがちな神経性の腹痛の一種で、心理的なストレスなどから脳と腸との情報伝達が阻害されて取り分け腸の活動が強められている。腸が知覚過敏に陥っているわけで、例えば自律神経失調症から来易いかも知れない。脳と腸との自律神経の無意識の結び付きが壊れていると腹痛に襲われるのが過敏性腸症候群なんだ。何も食べなければ十分に収まるとも聞く。腸が入り込んだ食べ物で異常に刺激されなくなるほどに落ち着くせいみたいだ。 日本人は一割以上が経験している。島国の伝統的な村社会というか、皆に仲間意識が強いから、現実、人間関係が上手く行かない心理的なストレスに囚われ易い身なのを反映してそうだ。罹患率は子供に多くて老人に少ない。神経の活動が若いほどに活発だから過敏性腸症候群に陥る場合が増えるのではないか。 昔は過敏性大腸症候群と呼ばれていたけれども今は腸管への影響が大腸だけではなくて小腸にも確認されるから両方を含めた名前に変わったらしい。 過敏性腸症候群は心理的なストレスという日常生活の悲しみに主に起因するから明るく過ごす毎日が何よりの良薬だと考える。 発症したら排便し捲って脱水症状を避けるべく、水だけ飲んで何も食べずに腹痛が収まるのを待つ必要があるかも知れない。 IBSの患者さんでは、脳から腸に向かう信号と腸から脳に向かう信号の両方が強くなっています。ストレスは脳から腸に向かう信号を強くし、自律神経・内分泌を介して消化管運動を変化させます。食物はその種類と摂取方法によっては腸から脳に向かう信号を強くし、知覚過敏状態を引き起こします。また、ある種の細菌は、腸にごく軽度の炎症を起こしたり、粘膜を弱らせてしまうことでIBSを起こりやすくしていると考えられています。 過敏性腸症候群(IBS)ガイド|日本消化器病学会ガイドライン|日本消化器病学会 心理的なストレスの他にも細菌の感染が誘因になり得たり、食中りなど、腸を阻害する病気には色々と注意しなくては行けない。 何ヵ月も長引かせたり、または本当に酷過ぎると潰瘍性大腸炎(大腸癌も引き起こし兼ねない)やクローン病(回腸/小腸の先の末端などに飛び飛びの炎症や潰瘍ができる)の危険性も高いようだからなるべく専門医にかかって治療するのが望ましい。 個人的に児童期から腹痛は物凄く多くていつも排便して暫くすると治っていたので、過敏性腸症候群を知っても大した病気ではないと思い込んでしまっていた。 過敏性腸症候群は重症だと本当に大変だ 今回は敢えて試した感じもないわけではなかった。健康を研究するために前回と同じような状況を避けずに作り出してしまった。夕食を取って腹の調子が芳しくなかったもののいつもと変わらずに膝屈伸を、百回、やって烏龍茶を飲んでから激しい腹痛に襲われたんだ。 やはり腹の調子が芳しくない食後に強めの筋力トレーニングが良くなかったようだ。烏龍茶のカフェインなどの刺激物も影響しないとはかぎらないにせよ、筋力トレーニングの百回の膝屈伸は心身への負担が比較的に大きいので、腹の調子が芳しくないときにはさらに悪化させてしまうから避けるべきだと本当に納得した。 殆ど場合、過敏性腸症候群は排便して暫くすれば治るし、軽症で済むのが普通だと思うけど、しかし日頃から心理的なストレスが嵩んでいると眩暈とそして吐き気まで催しながら七転八倒するほどの重症も余儀なくされるのではないか。 本当に死んだ方が益しみたいに耐え難い 繰り返すと他の大病にも繋がり兼ねないから十分に警戒しなくては行けない。僕ももう二度と大丈夫ではないかと腹の調子が芳しくない食後に百回の膝屈伸とかなんて強めの筋力トレーニングはやらないようにしたい。 日々、心理的なストレスは気付かないうちに嵩むのが厄介なので、過敏性腸症候群の兆候が出て来たら危険信号として捉えて腹の調子が芳しくないと軽症のうちにリフレッシュしたり、分けても自律神経のバランスを整えるように休息を多めに取ったりしながら健康を持ち直すのが良いと思う。 翻って直ぐに気付かないといつも無意識に見落としがちな心理的なストレスへの手がかりにも過敏性腸症候群がなるとすると他の様々な病気を未然に防ぐために役立つに違いないからちょっと面白い。 人間にとって腸は第二の脳ともいわれる。とても繊細に働いている臓器なんだ。免疫力の七割を司っていて病気を寄せ付けず、健康と長生きの要だと考えられるけれども脳でも分かり難い心理的なストレスを腹痛で教えてくれるならば有り難いとはいうまでもない。不意に便秘や下痢に悩まされたり、どうも腹の調子が落ち出したと感じたら腸を守るだけではなくて静養しながら楽観的な気分で過ごすのもきっと大事だ。 参考サイト過敏性腸症候群RomeⅣ:過敏性腸症候群の新しい診断基準 コメント 新しい投稿 前の投稿
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