ドライアイのための自己診断の簡易テストと予防・回復・治療に役立つ目の体操 結城永人 - 2018年1月23日 (火) ドライアイとは涙の量が減るのが原因で、目が乾燥して痛みや異物感を覚えたり、酷く疲れ易くなったり、表面に傷ができて視野が霞んだり、眩しかったり、様々な症状を引き起こす目の病気なんだ。 医学上は「ドライアイは、様々な要因により涙液層の安定性が低下する疾患であり、眼不快感や視機能異常を生じ、眼表面の障害を伴うことがある」(ドライアイ研究会)と定義されている。 日常生活で何れの症状も比較的に軽いかも知れないし、簡単に耐えられると放っておかれる場合も少なくないとはいえ、全身で風邪は万病の元といわれるように酷過ぎれば眼精疲労から網膜剥離や緑内障を引き起こして治し切れずに失明するみたいに考えると必ずしも長引かせて構わない目の病気がドライアイではない。 日本の国内ではおよそ八百万から二千二百万人程度の患者数が見積もられていて、そのうち、実際に病院に通っているのは二百万人くらいといわれる。非常に少ないし、やはり比較的に軽い症状だから敢えて専門的に治療しなくても耐えられるせいだろう。 ドライアイの原因は日常生活に多く潜んでいる Computer display by SplitShire /Pixabay テレビやパソコン、そして昨今ではスマホやタブレットの画面を長々と見続けてしまうのが主な要因になっている。目と画面との距離が近ければ疲れ目から近視になると懸念されるけれども同時に瞬きをしないのがドライアイに繋がってしまう。何時間も目を酷使せず、なるべく見開いたままにしないのが大事だし、途中で数分の休憩を挟んだり、常時、目を閉じるための瞬きを意図的に増やすように心がけるのが賢明だと思う。 他にもエアコンで湿気の少ない部屋で過ごしたり、年を取って涙が衰えたり、コンタクトレンズを常用したり、煙草を何本も吸ったり、別の病気のマイボーム腺機能不全(涙の油分が下がる)や結膜弛緩症(涙が溜まり難い)やシェーグレン症候群(涙を出す涙腺が弱る)など、薬の抗コリン作用(高血圧治療薬や向精神薬の一部)やテガフールギメラシルオテラシルカリウム(ティーエスワン:抗癌剤の一種)や角膜に障害を与えるような副作用(目薬の一種)などからも引き起こされる。 計らずもドライアイになってしまってどうしようもなければ眼科で治療するしかない。目薬で目の潤いを保たせるとか涙点プラグで目の涙の出口の涙点を塞いで乾き難くするなんて処方が一般的に取られているらしい。 ドライアイの自己診断の簡易テスト 日々、情報化社会で様々な画面を見ないで生活するのは殆ど不可能だし、本当に誰でもかかってしまいそうな現代病と呼ぶべきドライアイは絶えず、注意しておくのが賢明だと捉える。 実際にかかっているかどうかを知るためには目を開けられる時間が一つの条件になっている。乾いているほどに辛くて短くなるので、無理にやらずに普段のままの感覚で、どのくらい目を開けられるかというドライアイを確かめる方法がある。 五秒以下:少な過ぎる涙でドライアイ六秒から九秒まで:少ない涙でドライアイの疑い十秒以上:十分な涙でドライアイではない 僕がやってみたら七秒だった。微妙にドライアイに近い。以前、目がガビガビだったりしたし、涙液型の目薬を差したりもしながらいつも休憩や瞬きを増やして生活していたのが奏功したかも知れない。とはいえ、トマトなどの目に良い食生活を含めて改善する余地は大きいと反省せざるを得ない。 ドライアイの予防・回復・治療に役立つ目の体操 涙が減ってしまう原因は幾つもあって別の病気の症状や薬の科学的な効果だとそれ自体が強くて避けるのは難しいかも知れないにせよ、目の体操で涙を出易くするのも可能らしくてドライアイに対して生活に是非とも取り入れたいと感じる。 二回の深く遅い瞬き四回の浅く早い瞬き二回の深く遅い瞬き やってみると目がジワーッと潤いを取り戻すようだ。個人的な気持ちとして変化はないに等しいけれどもドライアイの疑いがあってもう既に涙が少なくて出難いせいなのかも知れない。目を休ませる代わりに、毎日、頻りにやって行けば徐々にでも一段と目の潤いが増すと期待してしまうだけの喜びが得られたのは確かだ。 初日から眠りに就いた翌日に泣きながら目覚めたのが驚いた。何十年振りかしら、布団で涙を溢すなんて。思い返すと昔はむしろ反対に枕元で眠りに就こうと目を閉じただけで不可解にも泣いていたはすだった。知れば生理現象だけど、いつの間にやらあり得なくなっていたんだ。涙が減ってもはや溢れもしなかったわけならば目の潤いと共に起きられた気持ちは嬉しいし、相当に魅力的な朝を迎えた。 まさかドライアイが酷くて、年がら年中、ガビガビで目覚めるのが恐ろしいパターンも遂に漸く覆されたらしい。 目の体操は眼球をぐるぐる回したりすると却って逆効果で、疲れ目を癒すはずが網膜剥離などの病気を引き起こす危険性が指摘されもする。総じてやり過ぎないのが大事だけど、ドライアイの涙を増やす瞬きの目の体操は比較的に安全らしいので、症状が重いほどに多めにやるのが良いかも知れない。 参考サイト目の病気 ドライアイ未治療の患者さんを、より良い治療へ目の寿命は70歳 スッキリ若返りSP コメント 新しい投稿 前の投稿
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