ミロシュ・カラダグリッチのグレゴリー・ポーターを起用したLet It Be(ビートルズ)|人生歌 結城永人 - 2020年1月5日 (日) 2016年に発表されたミロシュ・カラダグリッチのグレゴリー・ポーターを起用したカヴァーで聴いたLet It Be(ビートルズ)が人生歌として胸に響いた。 ビートルズのLet It Be The Beatles arrive at JFK Airport from United Press International / Public domain 作詞作曲は公表ではレノン=マッカートニー:ジョン・レノンとポール・マッカートニーになるけれども実際はポール・マッカートニーが一人で行ったとされ、オリジナルの歌手はビートルズになる。 Let It Be(1970/オリジナル) ポール・マッカートニーが所属するビートルズのアルバムのThe Beatles(通称:ホワイトアルバム)の制作に邁進していた1968年のある日、十四歳で死別した母親と夢で再会して「大丈夫、そのままに」(It will be all right, just let it be)と聞かされたのを発端として着想されたらしい。 1970年にシングルで発表され、数ヵ月後に同名のアルバム:同名の映画のサウンドトラックにも収録された。 ビートルズは同年末にポール・マッカートニーが脱退を表明して解散したけど、するとLet It Beが彼らの最後のシングルの楽曲になった。 ミロシュ・カラダグリッチによるカヴァー Miloš Karadaglić - Let it Be (Beatles cover) ft. Gregory Porter|milosguitar ミロシュ・カラダグリッチのグレゴリー・ポーターを起用したLet It Beのカヴァーは前者のクラシックギターの柔和な音色とやはり柔和な音色を示すグレゴリー・ポーターのヴォーカルの正しく調和の取れた素敵なコラボレーションを実現している。人間味が溢れてしかも自然の息吹きに触れるような音楽の優しくも稀有な趣きに心の寛ぎを受け取らずにいない。聴きながら天使が舞い降りるかも知れないほどの喜ばしく生きるべき世界の恩恵を認めるばかりだ。 Let It Beの歌詞の内容 出だしの部分; 大変な気持ちになるとき、メアリー母さんが来て 僕に良いことを喋る、「そのままに」 暗闇の中で過ごしても、目の前に立っていて 僕に良いことを喋る、「そのままに」 そのままに、そのままに そのままに、そのままに 良いことを囁くんだ そのままに 原文 When I find myself in times of trouble, Mother Mary comes to me Speaking words of wisdom, “let it be” And in my hour of darkness, she is standing right in front of me Speaking words of wisdom, “let it be” Let it be, let it be Let it be, let it be Whisper words of wisdom Let it be ビートルズのLet It Be(訳出) 人生でどうにもならないことがあると「そのままに」(Let it be)しか為すべもないわけだけれども何とかしようと失敗して余計に苦しむのが人間の常だと気付かされる歌なんだ。 ビートルズでポール・マッカートニーと共に中心人物だったジョン・レノンは「僕には『Let It Be』が何を思っての作品かも分からない」(I don't know what he's thinking when he writes 'Let It Be')と捉えたけど、恐らく幾度となく失敗しても困難を乗り越えようとする気持ちこそ人間にとって大切にするべきという人生観からすれば意味不明かも知れない。 少なくとも疲れ切った生活において元気を取り戻させるのが美点だと思うし、言葉遣いも非常に意義多くて死を待つだけみたいな状況でさえも通用するほどの善徳を信じて疑わない。 その他のアーティストによるカヴァー 十五組の楽曲; ジョー・コッカー(1969)アイク&ティナ・ターナー(1970)アレサ・フランクリン(1970)B5(2005)ダイムデフ(2006)アレックス・Gのアレックス・セガンの起用(2011)クリストル(2011)バスケスサウンズ(2012)コニー・タルボット(2012)サルヴァトーレ・マナロ(2013)チャイ(2015)ジェントリ(2017)ブレンダン・ケリー(2017)ダニエル・トス(2018)シャノン&キースト(2019) 世界でカヴァーが続々と生まれているLet It Beは人生歌のスタンダードな名曲に他ならない。 参考サイトレット・イット・ビーLet It BeLet It Be by The BeatlesThe Beatles – Let It Be LyricsCover versions of Let It Be by The Beatles 結城永人の人生のスタンダードな名曲選集 コメント 新しい投稿 前の投稿
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