カーリーン・アンダーソンのDon't Look Back in Anger(オアシス)|友情歌 結城永人 - 2020年1月21日 (火) 2002年に発表されたカーリーン・アンダーソンのカヴァーで聴いたDon't Look Back in Anger(オアシス)が友情歌として胸に響いた。 オアシスのDon't Look Back in Anger オアシス|Oasis 作詞作曲はノエル・ギャラガーで、オリジナルの歌手は彼が所属するオアシスになる。 Don't Look Back in Anger(1995/オリジナル) 1995年、オアシスのノエル・ギャラガーはフランスのパリでヴァーヴと共演していた頃に幾つかのコードを思い付いてDon't Look Back in Angerを書き始めた。予定されていた数日後のイギリスのシェフィールドのフライDSAアリーナ(シェフィールドアリーナ)のコンサートの音合わせで、アコースティックギターを掻き鳴らながら一心不乱に「so Sally can wait」(だからサリーは待てる)と歌っているのを弟のメンバーのリアム・ギャラガーに指摘されると我に返って控え室へ入って殆ど一気に書き上げたらしい。本人は凄い歌だと非常に喜んでいてオアシスのシェフィールドのコンサートで題名なしの歌詞も一番だけの試作が直ぐに初めて披露された。 Don't Look Back in Angerはノエル・ギャラガーが音楽的な影響を大きく受けている二人のロックアーティストの作品が関係している。 題名はデヴィッド・ボウイのLook Back in Anger(アルバムのLodgerからシングルカット)に引っかけて反対の意味:怒りに見返すなにしている。 内容はモットザフープルのAll the Young Dudes(デヴィッド・ボウイの作詞作曲)やビートルズの幾つかの楽曲に似ているかも知れない。 取り分け出だしのピアノはビートルズのメンバーだったジョン・レノンのソロのImagineに非常に良く似ている。 歌詞の「So I start a revolution from my bed」(だから僕はベッドから革命を起こす)もジョン・レノンと妻のオノ・ヨーコとの1969年のベッドインというアメリカのベトナム戦争に抗議するパフォーマンスとの繋がりがある。 Don't Look Back in Angerは完成するとオアシスの1995年のアルバムの(What's the Story) Morning Glory?の収録曲として発表されて翌年にシングルカットされた。 カーリーン・アンダーソンによるカヴァー Don't Look Back in Anger|Carleen Anderson - Topic カーリーン・アンダーソンのDon't Look Back in Angerのカヴァーはオリジナルのロックからジャズへ曲調を大きく変えてテンポもミディアムからスローへ落としながら歌詞をじっくり聴かせるアレンジになっている。ヴォーカルにずば抜けた安定感があるので、本当に相応しい表現だし、良い曲の所以か、秀でた歌心が素晴らしく引き出されると感心するばかりだ。 Don't Look Back in Angerの歌詞の内容 出だしの部分; 心の目に入り込め 見付け出されるのは 良い場所じゃないか 今までなかったというが 目にしていたもの全てが 緩やかに消えて行く 僕はベッドから革命を起こす 自惚れた頭脳という君のため 踏み出せ、花盛りの夏だ 暖炉のそばで立ち上がれ そんな顔はしないでくれ 心はまだ燃え尽きやしない だからサリーは待てる 僕たちの歩みは遅過ぎるんだ 彼女の魂は去るが 怒りに見返すな、声を聞いた 原文 Slip inside the eye of your mind Don't you know you might find A better place to play? You said that you'd never been But all the things that you've seen Slowly fade away So I start a revolution from my bed 'Cause you said the brains I had went to my head Step outside, summertime's in bloom Stand up beside the fireplace Take that look from off your face You ain't ever gonna burn my heart out And so, Sally can wait She knows it's too late as we're walking on by Her soul slides away But don't look back in anger, I heard you say オアシスのDon't Look Back in Anger(訳出) 詞句の流れが掴み辛いけれども端的にいうと心の目で世界を喜ばしく捉えることがベッドからの革命なので、それに気付かない状況においてもサリーという架空の女性が自分を見守ってくれたように「怒りに見返すな」(don't look back in anger)と表現されている。 気持ちとして物事を優しく、または和やかに受け留めて色んな争いを避けたいイメージだけれども認識の含意が心の目とベッドからの革命にあるのがオアシスならではの個性を示している。真実、生活に役立つと納得するし、知恵として有り難いと共に気に入りの平和を求める友情歌だから共感せずにはいられない。 その他のアーティストによるカヴァー Don't Look Back in Anger by Oasis / Creation Records 十五組の楽曲; ワーツェルズ(2002)デヴェンドラ・バンハート(2007)湯川潮音(2009)スタイルプロジェクト(2010)アンジェロ・ケリー(2014)イジー・チェイス(2015)アドリエンヌ(2016)アーマッド・アブドゥルとデニス・シュヴァラ(2017)トーム・クーパー(2017)タリン・スピウマン(2017)リー・ソラとユ・ヒヨルとユン・ドヒョン(2017)マット・ジョンソン(2018)マリアッチ(2018)ジョン・サルヴァクルス(2019)クララ(2019) 世界でカヴァーが続々と生まれているDon't Look Back in Angerは友情歌のスタンダードな名曲に他ならない。 参考サイトドント・ルック・バック・イン・アンガーDon't Look Back in AngerDon't Look Back In Anger by OasisOasis – Don't Look Back in Anger LyricsCover versions of Don't Look Back in Anger by Oasis 結城永人の友情のスタンダードな名曲選集 コメント 新しい投稿 前の投稿
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