メリッサ・ケリーのI Will Remember You(サラ・マクラクラン)|友情歌
2018年に発表されたメリッサ・ケリーのI Will Remember Youが友情歌として胸に響いた。
作詞作曲はサラ・マクラクランとシェーマス・イーガンとデイヴ・メレンダで、オリジナルの歌手はサラ・マクラクランになる。
- サラ・マクラクラン(1995/オリジナル)
シェーマス・イーガンの器楽曲のWeep Not for the Memories(アルバムのA Week in Januaryに収録)に着想を得てサラ・マクラクランとデイヴ・メレンダが詞を追加してメロディーを改変して完成した。
サラ・マクラクランのシングルで1995年に発表されると共に映画のThe Brothers McMullen/マクマレン兄弟の主題歌となり、サウンドトラックのThe Brothers McMullen Original Motion Picture Soundtrackに収録された。
その後、サラ・マクラクランの1996年のアルバムのRarities, B-Sides and Other Stuffにも収録された。
メリッサ・ケリーのI Will Remember Youのカヴァーは瑞々しい歌声が原曲の美しさを自然な様子で湛えていると感じる。オリジナルは葬式に使われるくらい心を抉る内容を持っていて人間関係の機微を捉えた友情歌、歌詞は恋愛歌にも近いけれどもそうした奥深い絆が爽やかに伝わって来るのは良いと思う。表現の硝子細工のような繊細さが素晴らしい歌の味わいを幾重にも広げてくれる。
歌詞の内容
出だしの部分;
貴方を思い出す
私を思い出すかな
人生は見送らず
泣くのは思い出じゃなく疲れ切っていても眠れない
深過ぎるものの端に立っていて
感じ取るのは可笑しくも言葉はない
私たちの心の叫び、おぉ、聞こえない原文
I will remember you
Will you remember me?
Don't let your life pass you by
Weep not for the memoriesI'm so tired but I can't sleep
Standin' on the edge of something much too deep
It's funny how we feel so much but we cannot say a word
We are screaming inside, oh, we can't be heard
※サラ・マクラクランの1999年のアルバムのMirrorballに収録されたライヴヴァージョンのように一番の歌詞が省略されて二番の歌詞から歌われることが多いみたいなので、引用も二番の歌詞の「I'm so tired but I can't sleep」からの四行を載せている。
本当の別れ、または別れの予感の中で、掴み返される愛の形が題名でもある「貴方を思い出す」(I will remember you)に集約されている。日々、何気なく使われる常套句かも知れないけれども言葉の重みが、全然、違うと感じる。つまり本当の別れ、または別れの予感がどんなに辛くても忘れたくない気持ちが勝っているわけで、只単に記憶を引き出すよりも胸のうちから湧いて出るような根性がかかっている。
人生において大事な人とは何かを教えてくれるし、素晴らしい出会いに花畑のような恵みを夢想する。
その他のカヴァー
十五組の楽曲;
- ケニー・ロジャース(1999)
- ソラス(2000)
- ハイアニスサウンド(2001)
- リズ・ダム(2011)
- リトル・ドレー(2012)
- デレク・レノ(2013)
- メーガン・リーズ(2013)
- ブリニャル・グンナルソン(2013)
- ホセ・ホアキン・リム・カルデナス(2014)
- マリア・ウータン(2014)
- ティファニー・グレイ(2015)
- リサ・クモン(2017)
- エリカ・シーウェル(2017)
- コントラファクツ(2017)
- ディアナ・ペトク(2018)
世界でカヴァーが続々と生まれているI Will Remember Youは友情歌のスタンダードな名曲に他ならない。
参考:I Will Remember You Sarah McLachlan – I Will Remember You Lyrics Cover versions of I Will Remember You by Sarah McLachlan
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