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ヒアリは並外れた生命力だから特定外来生物の中でも対策は紛れもなく大変だ

日本でも新しく発見され出したと注意が呼びかけられているヒアリは非常に激しい毒を持つ危険な生物なんだ。

三匹のヒアリ

人間が刺された場合、スズメバチに匹敵するアレルギー反応のアナフィラキシーショックを起こして死んでしまうかも知れない。大抵は炎症(皮膚の発疹)で安静にすれば済むようだけれどもアレルギー反応から動悸や目眩などを経て意識障害に陥る可能性が稀にあるんだ。放っておくと死んでしまうかも知れないので、救急治療が必要になって来る。ヒアリの毒は非常に激しくてしかも致命的だから予めくれぐれも近付かないように警戒しなければならない。

恐ろしいのはスズメバチと比べてもとても小さくて地上で良く見られる働き蟻のヒアリで体長は2〜6mmしかない。人間の目には留まり難いから知らない間に近付いて刺されてしまうような状態が最も懸念される。

ヒアリの強力な毒針と自製の筏に示される並外れた生命力

元々、ヒアリは南米のブラジルの熱帯雨林が原産地で、そこから人間の貿易船の荷物の土を主に介して世界に生息域を拡大している。近いところで、北米のアメリカの南部に何十年も前から入り込んでいたけど、さらに東南アジアの国々やオーストラリアに増えて行って、近年、日本でもついに確認されたと由々しく報告されているわけなんだ。

人間への被害は外国で深刻化している。ヒアリは強力な毒針を持っていて自然界の生存競争には相当に勝ち残り易い。外来種で現れると生息域が重なっている自国の蟻などは滅ぼされて周辺環境の生態系に悪影響を及ぼし兼ねないとも考えられる。

地球への適応力も高い。暑ければ葉っぱに寒ければ地面に巣を作って気温差を広く凌ぐらしい。そして最も特徴的なのは洪水を乗り切るための筏なんだ。雨が大量に降って巣が完全に水没したりしても群れごと一気に消え去りはしない。働き蟻が密集して筏を作って卵や幼虫を守りながら水面にプカプカ浮かび漂いながら陸地に又辿り着くまで何日間も生き延びる。

大雨の後にヒアリが数多く集まって作った筏

ヒアリは強力な毒針で外敵を滅ぼして自製の筏で水害も免れる。一旦、住み着くと数が増える一方とも過言ではない。並外れた生命力だと驚きながら喜ばしく学ばされもする。

本来は必ずしも飛び抜けた存在ではなかった。原産地のブラジルの熱帯雨林には天敵がいてヒアリは爆発的に増殖する結果には結び付いてない。雨も物凄く多いから筏を作っても陸地に又辿り着く前に群れごと全滅するかも知れない。至って普通の生命力でしかない感じがするんだ。

ところが外国へ入り込むと全ての事情が一変してしまう。並外れた生命力からとても大きな繁殖力を示し始めるし、偶発する災害を除けば天敵がいないという状況が基本的に有利に働いているせいだ。

ヒアリにとって寄生虫のノミバエが最大の天敵だった

ノミバエ/ゾンビバエに刺されるのを必死に避けようとするヒアリの群れ
Fire ants will try hard to avoid the sting of a phorid fly by Scott Bauer via USDA ARS

ノミバエはヒアリに卵を産んで成虫に孵化するまでの間に寄生する。ヒアリの腹で孵化したノミバエの幼虫は頭へ徐々に移動して最後に脳を食べ切ってしまうらしい。するとヒアリは死なざるを得ないけれども頭が千切れてまるでギロチンにかけられたように首から落とされるんだ。ヒアリの頭の中の蛹が孵化してノミバエの成虫が飛び立って行く。この一連の様子からノミバエは別名でゾンビバエとも呼ばれている。死んだヒアリの頭から出て来るものの又別に生きているのが正しく生きる屍というゾンビの印象を与えるためだろう。

ヒアリの群れにノミバエがやって来て比較的に少なくても一匹当たりで何個も何個も卵を産み付けて行くと殆ど全てが魂を抜き取られたに等しい格好で確実に殺されずにいなくて大幅に数を減らすと考えられる。

ノミバエの生物農薬としてのヒアリ対策への有効性

人々の被害が前々から最も大きなアメリカでは取り分けヒアリの最大の天敵というノミバエを国内に生物農薬として取り入れる研究が盛んに行われているらしい。

ヒアリは危険だと駆除するには殺虫剤が多用される。とはいえ、先ず以てどこにいるのかを見付け出すのが大変で、とても小さな虫だから生息域も拡大するほどに不可能に近い。ノミバエだと本能でヒアリを速やかに見付け出して寄生しながら数を減らすから生物農薬として使うのは合理的な発想に他ならない。

かりにヒアリがいなくなれば次いで寄生できないノミバエもいなくなるから最初から何も心配もなかった頃の状態に素晴らしく戻ってしまうかも知れない。

ただしノミバエが人為的に広められるとどうなるかは他の面で未知数の部分は否めないし、ヒアリよりももっと危なくて人々の生活を脅かすという性質を全く持たないとはかぎらないので、生物農薬として有効性が認められても極めて慎重に取り扱われるべきだろう。

ヒアリを素早く見付け出して駆除するための一般的な方法

ヒアリの蟻塚

ヒアリが外国へ入り込む原因は貿易船の荷物の土などが多いので、そうした港で見付け出すのが素早いし、直ちに駆除すれば国内への拡大を未然に防げるに違いない。

世界各地の港で一般的な方法として使われているのは犬なんだ。訓練されたヒアリ対策のが独特の匂いを捉える。土の中に潜んでいたりして全く見えなくても分かるから非常に効果的だし、素早く見付け出すには最も適しているのではないか。犬と共に港を探し回ってヒアリがいれば人間が捕まえて殺虫剤で駆除しているわけだ。

命の尊さを踏まえれば原産地のブラジルの熱帯雨林に帰らせるとかどこかで生きられるように考えるべきだから改善して欲しいし、ヒアリへの注目そのものは本当は人間社会の国際化に伴った生物多様性を確保するという重要課題の一つに他ならないとだけは覚えておきたい。

ヒアリを国内で広めないためには住民のヒアリ対策の当局への通報も大きいといわれている。

日本では環境省が管轄する地方環境事務局への通報が推奨されているらしい。ヒアリにかぎらず、国内の自然環境に悪影響を及ぼし兼ねない「特定外来生物」に指定されれば全て同じだ。もしも飼いたくても法律上の許可が事前に必要な種類の生物の区分けになっている。

ヒアリが人々の日常生活に間に広まり出すと港か何かの入り口から暫く経っているはずだからもう既に群れがあちこちに枝分かれて巣を構えている可能性が高い。

地面のヒアリの巣の盛り上がり

見付け出すには住民が当局に通報するのが一般的な方法だけど、ヒアリの被害の大きな国の一つとしてオーストラリアだと例えばヘリコプターで巣の温度から広範囲に探してもいるらしい。地上から探すよりもヒアリの巣を一気に数多く見付られるんだ。しかし何れにせよ、とても大きな繁殖力で、外国に入り込むと並外れた生命力を誇るからアメリカを始めとして東南アジアやオーストラリアでは十分に駆除できないまま、ヒアリ対策に社会全体が大変な思いを強いられている。

人間が刺されるだけではなくて農作物へも被害が出ている

ヒアリはアブラムシカイガラムシと共生していて植物の生育を妨げる。甘露という糖質の多く含んだ分泌物を貰う代わりにヒアリはアブラムシやカイガラムシを食べに来る天敵のテントウムシを追い払う。するとアブラムシやカイガラムシが増え過ぎた余り、農作物が栄養分を吸い取られたり、付着した甘露によって葉っぱの光合成を阻害されたりしながら萎れてしまう。すす病や縮葉病などの病院にもかかり易くなるらしい。しかもヒアリは柔らかい土が巣を作り易くて好きだから人間が耕している農場には多く寄り付くので、植えられた農作物は集中的に狙われてしまわずにいない。

ヒアリは人々の生活に様々な被害を与え捲る脅威そのものだ

日本ではまだ発見されたばかりで、どうなるかが心配される。考えるとかつてないほどの恐ろしさだから是非ともあちこちに広まらないように食い止めなくて行けないし、万一、身近に出て来た際には危害を加えられないように知識をしっかり持っている必要がある。

参考:増殖中!アリ 大地を支配!毒針の脅威 強毒ヒアリ、刺されたらどうする? 専門家に聞く 特定外来生物による生態系等に係る被害の防止に関する法律

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