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エド・シーラン:ホームレスから飛び出した世界トップのブリティッシュロックの新星

イギリスで大人気のロック歌手でエド・シーランがアメリカでも同じように売れ捲って2016年の第58回グラミー賞で初めてThinking Out Loud(考えを声に出して)が最優秀楽曲賞と最優秀ポップ・ソロ・パフォーマンス賞の二つを受賞していた。音楽への影響力の大きさから名実共に世界トップのアーティストといって良いのではないか。日本でも一ヶ月ちょっと前にコンサートを華々しくやっていたらしくて知っている人は決して少ない存在だろう。

YouTubeの公式チャンネルで何曲か聴いてみた。Castle On The Hill(丘の上の城)が細やかに軽やかで心地良い。エレクトロ全盛というか、DTM(デスクトップミュージック)の高性能なコンピューターを使った彩り豊かな音作りが流行っている中で、そうした新しい良さを的確に取り入れながらしかも昔ながらの歌心を人間的に打ち出しているところが凄いと驚く。グラミー賞のThinking Out Loudなどはアコースティックな生楽器のセンスが却って出色に受け留められる仕上がりの音楽にせよ、端的にいって懐かしい。バンドを組んで楽器を演奏するだけが全てだった時代、ブリティッシュロックでは個人的にビートルズが最も印象深くて同時代では聴いてなかったけれどもおよそ五十年振りに人々に帰って来たかのようだ。

青春期、ロックバンドでもテクノ寄りの曲作りのライト・セッド・フレッドが格好良くて大好きだったし、一発屋みたいな感じで、世の中で直ぐにさほど目立たなくなったものの代表曲のDon't Talk Just Kiss(何もいわずに口付けを)は未だに素晴らしいと思っている。

ブリティッシュロックは十代後半のビートルズと二十代前半のライト・セッド・フレッドを聴いて殆ど止まっていたので――音楽としてはジャミロクワイを長らく気に入っていてイギリス生まれのアシッドジャズバンドだった――エド・シーランで四十代後半と本当に久々に又触れて気持ちが動き出したと人生の巡り合わせに不思議な喜びを受け取ってもいる。

聴いて新星だと感じる。歌心の懐かしさが温故知新なんだ。ブリティッシュロックとは何か、ロック自体がイギリスのお家芸みたいな固有の音楽ジャンルだすると改めて本格的に理解される部分を持ってそうだ。

日本へはメッセージソングとして伝わって来たはずだ。かつてビートルズが途轍もなく大きな存在/巨星だったせいか。毎度、ギャンギャンやって世の中で聴きたくなければ総じて耳を塞ぐしかなかったという凄まじい伝説を残している。避けたのは大人ばかりだったから若者の気持ちこそ代弁していてそうした一つの文化を象徴しているようにも捉えられた。ビートルズを通じてロックが若者の気持ちと結び付いてさらに世の中へ明らかに打つけて行く仕方からメッセージソングのイメージが確立された可能性が高い。

しかし実際はどうか。好きな音楽を好きにやっていたとするとロックがメッセージソングとはかぎらないし、一般的にいって世の中へ誰かが気持ちを打つけるかどうかはもはや問題ではなくなるんだ。日本ではなくてイギリスや他の国でも同じかも知れないにせよ、ロックはメッセージソングとの切り分けで見方が相当に変わる。

エド・シーランは聴いて煩いと退ける要素が少ないので、ブリティッシュロックとして昔ながらの歌心を懐かしく思い起こさせるにしては好きな音楽を好きにやっている印象が強いのが斬新というか、画期的かも知れない。

個人主義が堂に入っていて尚更と現代的だし、方法論的に音楽性は一層と洗練されているとも過言ではない。

インターネットで世の中へ気持ちを打つけるためにはもはや大騒ぎしなくて大丈夫という時代にも正しくピッタリだからファッショナルブルで格好良いと思う。

人々の生活に寄り添う。良ければどうぞみたいな形からメッセージソングと強いて自己主張をメインに据えなくても皆が自然に気に入ると同時に物凄く売れてもいるアーティストなのではないか。

曲によって叫ぶときは猛々しくも正味は静かな気持ちを誘っていると考える。

エド・シーランに特徴的に惹かれるのはやはりポエジーなのか、噛み砕いていえば一人の人間の生き様を知って欲しいみたいな本音が滲み出ているそこはかとない歌手、または作詞作曲も手掛ける音楽家としての個性だろう。

僕が驚いたのは下地がある、全てに。表現力が個人的に歴史的に培われている。だからリアリティーが伴った音楽活動を着実に繰り出せるのではないか。自己主張を幾分とも控えながら皆が自然に喜ばしく集まって来るのは理由が確かに欠かせなかったと気付いた。

作曲能力があっても表現する術がなくては人に伝わらない。イギリスの田舎町で音楽活動をスタートさせたエドは16歳でロンドンに移住、毎晩のようにライブ活動を行うことで地道にファンを増やした。2009年にはなんと年間312本もライブを行っていたというから驚きだ。当時は家賃を払う金もなく、友人宅を転々とし、一時はホームレス状態であったことも明かしている。しかしこの頃にストリートやライブハウスで培った百戦錬磨のパフォーマンス力が、今のエドの基礎を作っているといっても過言ではない。事実、グラストンベリーやフジロックといったビッグフェスや計24万人の動員を記録したロンドンのウェンブリー・スタジアムなど、大観衆を前にギターとループペダルだけで挑む圧巻のパフォーマンスを見れば一目瞭然だ。

エド・シーランが天才シンガーソングライターと絶賛されるワケ via ローチケHMV

調べながら何よりも目に入った言葉は「ホームレス」だった。胸に染みる経歴を持っていたんだ。本物の悲しみが分かっている表現力のかぎり、もはや懐かしい歌心を思い起こさせるはずの優れた人間性を疑う余地はないよ。

両手を挙げて空へ祈りを捧げるようにエド・シーランはホームレスから飛び出した世界トップのブリティッシュロックの新星だと誉め称えたいばかりだ。

本人は売れ捲って超大金持ちになっても可哀想に困窮する人々への慈善活動や弱者へ手を差し伸べる福祉への取り組みを決して怠らないらしい

今年、社会貢献が国内で認められてイギリスの女王から大英勲章第五位を授与されたんだ。このとき、同時にビートルズのメンバーだったポール・マッカートニーも選ばれて三回目だったみたいだけれどもコンパニオンズ・オブ・オーナー勲章を新たに授与されるために呼ばれていたのが奇遇だと感じてしまった。ビートルズを振り返ると人々の生活に寄り添うのはポール・マッカートニーで、ギャンギャンやるのはジョン・レノンという印象を持つので――二人でレノン=マッカートニーというビートルズのメインの作詞作曲のそれぞれを敢えて引き離してみると――よもやポール・マッカートニーがエド・シーランと並ぶとなると雰囲気が似通っていて如何にも和やかだ。

流石というか、人の良さが圧巻のアーティストだから当然にしても正しく素晴らしいかぎりだ。信頼できるはずだし、音楽を聴いても人生を捉えてもほっこりさせるキャラクターが良いと気に入らずにいない。エド・シーランは自分らしさに過不足のない等身大の世界を繰り広げているのは美しいし、見付け出されて偉く幸いだ。

参考:第58回グラミー賞、最優秀楽曲賞はエド・シーランの“Thinking Out Loud”に エド・シーラン、地元英サフォーク州に自身の名を冠した介護施設をオープン! ポール・マッカートニーやエド・シーラン、英女王の叙勲リストに

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