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人魚的な人/Forbes JAPANの世界で闘う「日本の女性」55に選ばれた有泉麻依子

青春期の知り合いの人魚的な人がアメリカの有名な経済雑誌のForbes(フォーブス)の日本版のForbes JAPANの世界で闘う「日本の女性」55という企画のビジネス部門に選ばれて本当に数少ない中に堂々と名を連ねていた。

Forbes JAPANでは、「ミッションを持ち、世界で活躍する日本人女性」をテーマに55人のリストを作成。拠点は、ニューヨークの10人をトップに、ワシントン5人、サンフランシスコを含むベイエリア9人、ロサンゼルス3人、ロンドン、ジュネーブ、プラ、パレスチナ、アビジャン、ナイロビ、ヨハネスブルク、ビシュケク、バンコク、プノンペン、ハノイ、ハンターバレーなど、世界16の国と地域で活躍する女性に取材した。

2016年だから一年前だ。二十歳の素晴らしい人がいた頃の仲間で、二十五年以上も前なので、Forbes JAPANの取り上げた記事を見ても本人かどうか、人魚的な人の現在の姿なのかは未だに曖昧さを拭い去れないにせよ、名前と顔付きと年齢と学歴から殆ど間違いないと分かって外国で大きく活躍しているから感服したんだ。

懐かしくて凄い。というと人生で待ち望んだ瞬間みたいで、僕自身が昔馴染みの皆からそう思われたくて、徹頭徹尾、自らは作家・詩人として頑張っている気持ちこそ非常に強かったと思う。先を越された人魚的な人にはForbes JAPANで著しく再会できたのが何よりも嬉しいので、これからの励みに又新しくなりそうだ。甚だ幸せだ。

実名が有泉麻依子という。人魚的な人の記憶としては麻衣子だったので、字が違うと焦った。アルバイトのスケジュールに載っているのを見て覚えたはずで、僕が誤って覚えたのか、マネージャーが誤って載せたのか、どちらかなんだ、恐らく。良く振り返ってみると確かに麻依子だったような感じがして来るから僕の記憶違いといわざるを得ない。情けないし、思い出を勝手に作り上げるのは不味いと以前から注意していたけれども改めて反省する。自分の都合に合わせて物事を不適切に判断すると将来にも忌まわしく響く。現実に経験を損っているせいで、認識が歪むから絶えず、些かでも退けるには越さない。

黒目がちの円らな瞳が印象的だった。写真では面影が残っていた。見当たりの神の森本等警部がいったのと同じで、人間は目がやはり変わらないわけだろう。上半身だから全体は分からない。身長が150cmもないくらい小柄な女性だった。そして手が赤ちゃんみたいに小さくて可愛いと感じたのを良く覚えている。驚いたのはイメージの微かさだった。言葉にすると直ぐに消えてしまいそうな気持ちがするほどに可愛い小さな手だった。人魚的な人にしか見てないというか、見てからは全ての人の手を同じように捉えてしまっている。どんな手も儚い。結局、誰にでも心から優しく接するべきだと考えると詩人に近付けてくれたのが人魚的な人だったし、円らな瞳と相俟って正しく諭される出会いだった。感謝に堪えないのは本当に間違いないし、永遠に素晴らしい思い出の一つになっている。

2016年7月25日(月)発売 雑誌 Forbes JAPAN 2016年9月号 No.026
「発見!世界で闘う「日本の女性」55 『使命』は見つかる」にて、卒業生 有泉麻依子さん(国文学科/現日本文学科卒業)が紹介されました。

日本女子大学の学生だった。そしてゴルフ部に所属して主将もやっていた。聞くや否や狼狽えた。見た目からは想像できない。小柄な女性ではスポーツで活躍するのは難しいはずながらしかも主将としてグループで誰よりも目立っている。スコアは凄く良かったし、見事な腕前だったらしい。平均八十台だったか。ゴルフはおよそインとアウトの二つのコースを回ってそれぞれで三十六打の合わせて七十二打が規定になっている場合が多い。試合では少ない打数で終えた選手が勝つんだ。平均七十台のスコアが出せるとプロレベルの腕前といって良いかも知れない。人魚的な人はちょっとしか越えてないからアマチュアならばトップクラスの実力だし、どんな大会に出ても優勝する可能性が高いわけだった。

Cブロックは初日、優勝候補の一角である前期優勝の獨協大学が松田選手の健闘などでトップ。続いて8打差の日本女子大学が有泉選手の頑張りで2位。更に1打差で東海大学となった。前期準優勝の共立女子大学は主力選手の卒業で7位と低迷した。
2日目は、悪コンディションでの1ラウンド競技となったが、各選手がスコアを乱す中、獨協大学は確実にまとめ、楽々と連続優勝となった。2位にはこの日のベストスコア82をマークした吉田選手の頑張りが光った早稲田大学が前日の5位から一気に準優勝となった。日本女子大学は、スコアを崩したものの、前日の貯金で、3位に踏み止まった。
一方、メダリストは、初日ただ一人の120台をマークした有泉麻依子選手が2日目、雨のため乱れてしまい、結局初日2打差の2位に着いていた獨協大学の松田智子選手が前回に続き連続のメダリストとなった。

俄かには信じられなかったけれども改めて人魚的な人のゴルファーとしての記録も見付かってついに疑う余地はなくなった。

平成四年度の関東大学女子春期Cブロック対抗戦に出場していた。関東の大学のゴルフ部がブロックに分かれていて人魚的な人が主将の日本女子大学は三番目のCブロックに入っていた。結果が一位ならば上がるし、六位ならば下がるような仕組みなんだ。ブロック対抗戦に出場して個人でスコアがトップだとメダリストと呼ばれる。

人魚的な人は「初日ただ一人の120台をマークした」と載っている。たぶん2ラウンドで百四十四打に対してのスコアなので、1ラウンドで六十台だから完全にプロレベルだろう。コースによってばら付きはあるにしても六十台ならば殆どの試合で優勝できそうなスコアだ。ゴルフの試合の日数は一日とはかぎらないけど、すると「2日目、雨のため乱れてしまい」と載っていて日本女子大学のゴルフ部はCブロックの三位に止まり、個人のメダリストも取り逃がしていた。

聞いた記憶がある、本人からたぶん。電車に乗って座席に着きながら雨がどうのこうと自分が参加したゴルフの試合について話していた人魚的な人に「頑張り屋なんだね」といったのを思い出す。もしかしたら別の場面だったけど、コースがぐちゃぐちゃでどうしようもないところで初日は良かったのに惜しい結果に終わったし、加えて学校の勉強についてもちょっと触れられた感じがした。何でもかんでも一生懸命にやっているからもはや他にかける言葉はなかったはずなんだ。

ちゃんと聞いてなかったというか、電車が煩くてどうも良く聞こえなかったせいで、記憶がぼやけてしまっている。人魚的な人と一緒に乗ったのは初めてだったし、以降、二度となかった。

人魚的な人は車を持っていていつもアルバイトの帰りに僕が遠めの駅まで乗せて貰っていた。ユーノスの真っ赤なロードスターという、当時、人気沸騰の車種だった。売り出して間もなくの今でも続いているロードスターのシリーズの一代目だ。オープンタイプのスポーツカーで、普段、幌を下げている状態しか見てないし、乗せて貰ってもないけど、お洒落だった。しかし何よりも小型なのが人魚的な人の見た目にぴったりだと思った。運転するのに向いてそうだから車の選び方が上手くてさらに自分のことが良く分かっている人なのではないかとも感じた。

ギアがマニュアルなのが男勝りの印象を与えていた。あるとき、無骨な人が運転してみたいと借りてちょっと走ったりもした。僕は助手席に乗ったけど、無骨な人はとにかく夜中の大通りにぐんぐん加速して急ブレーキをかけてUターンさせながらひゃっほいみたいな感じだった。喜んでいた、明らかに。タイヤがキキーッと高音の悲鳴を上げて車が可哀想だし――運転免許を取ってから一人でやってみたらスピードを落とし切れないまま、横倒しになりかけたからUターンは注意してやらなければ危ないと親身に思い知らされた――駐車場に人魚的な人を一人だけ取り残したのも悪いと個人的に悩んでしまった。戻ると別に構わないみたく、仄かな灯りの下で表情は計り兼ねたにせよ、特に何もいわれなかったのが慰めだった。

僕が喋ったり、何かを聞いたりするのは人魚的な人の車の中が多かった。

そして遊びに出かけたのは一回もないし、噂でもアルバイトの他の人たちとゴルフをやったのを一日だけ聞かされたに過ぎない。心なしか、悔しかったし、誘ってくれても良かったのにと咄嗟に言葉を呑み込んでいたんだ、誰へともなく。

振り返ると人魚的な人は皆を遠ざけるわけではなかったけれどもさほど近付きもしてなかったかも知れない。日々、大学のゴルフや勉強を優先的にやりたいみたいな雰囲気が漂っていたのは確かだ。

人魚的な人は日本女子大学のゴルフ部の後輩の一人をアルバイトに紹介して入れた。僕にとっては魔性的な人で、思い出はやはり幾つもあるけれども人魚的な人について優れた先輩として見上げるように「凄いですよね」といっていて反対に人魚的な人が魔性的な人について「どん臭いんだ」といったのが戦いた。嫌いだったみたいで、僕が必ずしも嫌いではないように告げると「同性だからかな」と訝っていたのが興味深かった。女性から見ると魔性的な人のもさくさした言動が耐えられなくて日本女子大学のゴルフ部でも駄目な部員だと全体的に広まっていたのかも知れなかった。風穴を開けられると嬉しい。人魚的な人がたとえ魔性的な人からでなくても何かに付けて嫌いな気持ちで過ごさずに済むと良いと思ったし、僕自身も逆しま誰かを攻める生き方を避けるべきだと学んだ瞬間だった。

かつて人魚的な人はゴルファーのイメージが非常に強かったし、それ以外は普通の人ではないかと受け留めていたので、返す返すもForbes JAPANの世界で闘う「日本の女性」55にビジネス部門で選ばれたのは予想外の展開としかいえない。

現在は三菱商事100%英国子会社で、イギリス・ドイツの海底送電インフラ事業に関わる会計・税務業務に携わっている。難関試験への挑戦・専門職への憧れという漠然とした理由で会計士試験を始めた為、受験時に苦労したが、留学も含めて困難を乗り越える度に自分の活動・活躍の範囲が広がるのを実感している。ミッションは、自分も周りも幸せになること。

世界で闘う「日本の女性」55 via Forbes JAPAN

人魚的な人は日本女子大学を卒業してから国内で公認会計士の資格を必死に勉強して取得したようだ。LinkedInによると2009年から2010年までイギリスのバース大学の大学院に留学しながらMBA(Master of Business Administration)/経営学修士も取得して、そのまま、外国で働いている。幾つかの仕事を熟してさらに2013年から「三菱商事100%英国子会社」というダイヤモンド・トランスミッション・コーポレーション社のファイナンシャル・コントローラーに就任して現在に至るらしい。考え付きもしなかったけれども世にいうキャリアウーマンそのものの人生を送っていた。

大学時代、電車の中で「頑張り屋なんだね」と思い付くかぎりの言葉を寄せた人間性だけは決して間違ってなかったと感じ返すと涙が溢れる……。

僕も必死に頑張って夢を何とか叶えたい、プロの作家・詩人のブロガーへ。人魚的な人が上手く行っている人生ならば可愛い小さな手と風穴の経験こそ活かして作家活動を行うべきではないだろうか。人々と心から優しく接しながら攻めない、すなわち守るという言葉遣いが改めて重視されて来る。

人魚的な人の「自分も周りも幸せになること」へ働く気持ちは美しいと流石に受け取る。

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