ミシュランガイドの一つ星を掴んだラーメン店の鳴龍の一人での小さな立ち上げ 結城永人 - 2017年11月23日 (木) 東京都の山手線の大塚駅から徒歩で五分の場所に開店しているラーメン店の鳴龍が一人で立ち上げたという個人経営で、しかも客席が僅かに十席と小さいのに世界各地の料理の名店を紹介するミシュランガイドのミシュランガイド東京の2017年のラーメン部門で一つ星を掴んだと知って驚いた。 一人でもやればできると人生に希望が持てそうだ。どんなに無名でも道は開かれるのではないか。夢の途中の僕には本当に大きな励みになる。 才能は気付かないと花開かないし、鳴龍がミシュランガイドの一つ星で世の中に著しく知れ渡るのは好運そのものだけれども一人で立ち上げた本人が適当では先ず無理だったはずだと思う。 店主の斎藤一将は何年も中華料理を他の店で修行してから自分の店を初めて持ったらしい 醤油拉麺|鳴龍 経歴としては料理の専門学校を卒業してホテルの中華料理部門で九年間を勤めて自分の店を持ちたいし、ラーメンが好きなので、名店のちゃぶ屋へ転職した。そして店主の森住康二からラーメンに特有の製麺などの詳細な知識を学んだんだ。ちゃぶ屋のグループ店の表参道MISTの料理人になったり、暫くして香港MISTに異動したけれども最終的に料理長に昇進したりして思う存分と腕を奮ってから鳴龍へ独立した。 野球選手のイチローの努力と重なる。夢を叶えるための計画性が甚だしく明確なんだ。どちらも世界に通用する能力を示していた。人生の進むべき道を好きな気持ちから生き甲斐を自覚して一つに極めるような物事への取り組み方が人々にも最も受け入れられ易いのではないか。とても重要なんだと鳴龍の斎藤一将の経歴と共に改めて感じる。 本当に脇目を振らない情熱をだろう、自作詩でいえば。分かっている僕が駄目なのは恋愛に即して歌っているせいかも知れない。ならば作家活動に置き換えるべきだ。読者を恋人のつもりでやればもっと上手く行きそうだろう。ブログのアクセスアップでも良く聞かれるのは訪問者へラブレターを出すように記事を仕上げなくてはならない。どうしてかと少なからず、不可解でなくもなかった(訪問者は現実に恋人ではない)けれども皆に物事としっかり向き合ってないと受け入れる気持ちそのものを削いでしまうために不味いんだ。 斎藤一将が凄いのは鳴龍の立地条件が必ずしも芳しくなかった。山手線の大塚駅の近くは都心とはいえ、人通りがさほど多くないようなので、自前のラーメンの実力を試すようにやっている。 一人で立ち上げつつも本当に美味しければ客は十分に集まる店になるのではないかという感じの渾身の経営が注目されずにいない 「大きすぎる駅の近くはどうしても家賃が高く、原価がかけられないんです。せめて山手線内でと思い、大塚に決めました」 美味しくても立地が悪くて閉店してしまったというラーメン店は本当に多い。私もここはなかなか場所が覚えられず、いまだに地図アプリを使わないと着けない。 そんな鳴龍は1日80食を目標にスタートした。ところが、立地条件もありなかなか客足は伸びず、1年目は目標に届かない大赤字、それでも斎藤さんは自分のラーメンに自信を持ち、じっと耐えた。 ミシュラン「一つ星」獲ったラーメン店の真実 via 東洋経済オンライン|東洋経済新報社 人生は本当に恐ろしい。なぜなら「じっと耐えた」のが成功の秘訣ではないからだ。待てど、暮らせど、変わらなければ「大赤字」が続くばかりではないかしら。誰でも破産するしかない。大事なのは「自信を持ち」の気骨だと感じる。 元々、ラーメンの実力は皆から認められていたわけだから修行時代のそうした感覚から独立したらどのくらい人気を得るかを踏まえて経営の採算へギリギリというか、最低限の選択が取られた結果として、予定通り、成功を収められたのではないか。 自己分析の勝利だといえるし、立地条件が幾らか不利でも閉店しないという気骨が修行時代のリアルな経験に基づいているから良いんだろう どんな店でも立ち上げる際に店主が自分の実力を本来の姿よりも大きく見るともっと不利でも大丈夫とか小さく見るともっと有利でなくては駄目なんて考えてしまうはずだ。 何れにしても経営が軌道に乗らないのではないか。前者だと不利だから客足がいつまでも伸びないし、後者だと有利なのに費用がいつまでも嵩んでしまう。採算が取れない状況が長引くと続けて行くのは厳しいわけだ。 鳴龍の斎藤一将は自己分析に優れていて店主としてはドンピシャの出店が実現できたと感動する。 等身大の生活をしっかり捉えていると気持ち良く生きられるはずなので、少しずつでも店が成長して経営が軌道に乗って来れば働くのも非常に愉快で、益々、好調に精一杯と頑張る日々が自然に訪れずにいないんだろう。 ミシュランガイド東京で一つ星を貰うのももはや驚かないほどの人生の淀みない流れを素晴らしく教えてくれる 2nd MICHELIN STARRED RAMEN in Japan|Ramen Adventures 何年も修行してもう既にラーメンの実力者だった斎藤一将が敢えて一人で小さくも立ち上げた鳴龍で自分らしさを料理人としてすんなり発揮しているのが惹かれる。 自由な仕事を求めるならば誰でも思いは同じかも知れないけれども夢の途中で止めざるを得ない場合も多いとすると自分を信じるかぎりは上手く行くはずの信念を社会的に貫く気骨に加えて本来の姿を過不足ないままに捉える平常心の自己分析の方法を是非とも学んでおきたい。 簡単に成功が収められれば信念の他に方法は要らないにせよ、時間がかかって進むべき道を改めなくてはならないのをどう踏ん張るかは平常心にかかっている。 根本的にいって仕事を評価するのは自分ではなくて金を払うのも他人なんだ。だからこそ他人から反対に惑わされてしまってはならない。相手のためにやり過ぎても殆どやらなくて(自分ばかりを出して)も本当は上手く行かないのではないか。およそ誰かに偶然に気に入られると楽観的に取り組めない状況では尚更と大変なはずなんだ。 悩みつつも自分を見失うと夢を諦めるとか投げ出すなんて可能性が増して来るので、人気が出なくて駄目だという迷いが膨らみ過ぎて信念まで侵食されないように仕向けるというか、落ち着いて揺るぎなく、前向きに持ち直せるかどうかは極めて重要だと考える。 コメント 新しい投稿 前の投稿
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