鯖の味噌煮の芸術性を海の神殿と捉える 結城永人 - 2016年8月4日 (木) 鯖の味噌煮には独特な印象を持つ。料理としての完成度が非常に高いというか、非の打ち所がなくてつまりは打ちのめされずにはいない。凄いなと思いながらパクパク食べてしまうんだ。 どんな料理にも個性があって同じようなものだろうけど、ハンバーガーでもとりかつでもマカロニサラダでもそんなには変わらない、しかし鯖の味噌煮には何よりも芸術が認められるのはなぜかしら。 カメラのマクロ撮影で多めに見えて来たとすると一つのドラマだった 鯖と味噌を始めとした幾つかの食材によって織り成された世界が良いなと思う。鯖の青の大きなグラデーションに味噌の黄土色が溶け込むように宥らかに覆い尽くしている。見るからに幻想的で魅力的で、食べる前から気分を唆られる料理とはこれじゃないかと考えても唸らされる。そして鯖の味噌煮はやはり良いなと思うしかない。 好きな料理の一つだ、間違いなく。もちろん健康にも良くて美味しい 鯖は青魚の蛋白質とDHAが含まれているし、味噌は大豆の豊富な栄養素と共に発酵食品だから腸内環境も整える。どちらも欠かしたくなくて申し分がない。 主役の鯖を調べ出すと青魚でも取り分けビタミンB群、Dが特徴的に含まれているらしい。前者は疲労回復で、後者は免疫向上で、鯖は元気に気持ち良く暮らせるような食品なんだ。 有り難くて神に祈るしかない。鯖の青の大きなグラデーションを見ていると神聖な雰囲気も受け取っていたはずだ、しかし。海の神殿と呼びたくなる。そこに味噌が被さって如何にも摩訶不思議に感じさせる。追い求めては想像が止まらないくらい。 鯖の味噌煮が好きなわけだよ、これほどにも詩に満ちた料理だなんて 海の神殿を醸し出していたなんてまさか驚かざるを得まい。いやはや気が付かないものだね、咄嗟には。好きならば思う存分と付き合うにかぎる。 参考:鯖(さば)の栄養、効能効果 コメント 新しい投稿 前の投稿
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