井浦新の芸術へ憧れを抱いた言葉遣いは若々しくも素敵だ

テレビの日曜美術館の司会が変わっていて調べたら四年前だったらしくて本当にびっくりした。去年くらいではないかと思っていた。数年来、殆ど観てなかったから記憶は曖昧だし、情報は間違いなさそうで、唖然とさせられながらも頷く他はなかった。


少しずつ又観ながら男性の司会が従来よりも良く喋るのではないかと気に留まった。ゲストが来て良く喋るので、日曜美術館の司会というと聞き役のイメージが固まっていたところで、完全に覆されてしまった。


言葉にすれば「何だ、この人は」と感じたけれども口数が多くても口調が穏やかなので、不思議な印象を与える。日曜美術館のかつての司会者のイメージになかったし、喋り自体も自分の思いを言葉にしっかり乗せようとしているようだからユニークで、好ましくも生真面目な人なのではないかと考えもした。



井浦新という、知ってみれば。部屋でコンタクトレンズを着けてないからテレビでは遠くて顔も名前も分からなくてインターネットで見付けて本当かどうかも怪しかった。ただし「井浦さん」と偶に呼ばれていた記憶があったから納得した。間違いないはずだろう。


写真では顔にも見覚えがあったからちょっと驚いた。元々はファッションモデルだったらしくてファッション雑誌で見ていたかも知れなかった。さらに俳優としてテレビや映画にも数多く出演したとなると目に留まる機会は生活の様々な場面で幾らでもあったわけだ。


立て続けに驚くけど、ファッションモデルや俳優で日曜美術館の様々なテーマで個別のゲスト並みに良く喋る、毎回、司会で参加して聞き役よりも明らかに幅広くしっかり付いて行けるというのも疑問ではないか。


しかし経歴がやはり物語っていてアートディレクターとして創作活動の総合的な立場で活躍してもいた。写真家として個展を開いたりもしているみたいだけど、普段の生活からして芸術そのものに必ずしも疎いわけではなかったんだ。


気持ちとしては興味津々で、むしろ思いっ切り、頑張っているんだと改めて実感されて来る。


存在から来る言葉遣いが面白い井浦新にせよ


日曜美術館の司会としては従来のゲスト並みに良く喋る井浦新で、作品や作者への感想を自分の言葉で丁寧に伝えるように努力しているところが好感度が高いと思うわけだけれども芸術の受け取り方そのものは非常に素直ではないか。


というか、僕からすると井浦新の言葉はどこから来ているのかが最も興味深い。


普通に考えると素直過ぎる。性格が素直過ぎて誰も口に出せないような世界を井浦新は常に見詰めている。何だろうと思わせる、言葉遣いが。


スタイルがずれている、認識の。どうしてかと問わない。いつもなぜかと考える。哲学的な風が吹くと共に芽生える好奇心が芸術へ向かっているのが井浦新の感性だろう。



物事は成り立ちから把握しても結果は変わらない。どうしてかもなぜかも世間的には同一視される。思いを言葉にする人が素直ならばしかし結果よりも成り立ちから把握された物事こそ意義深いし、周りを包み込むそうした雰囲気も増す。井浦新は素直過ぎるわけだ。


芸術では認識は意義深くて当たり前だし、なぜかの哲学に至らないようでは趣味と区別されない、自己表現として。造形、または物作りにおいては《人生の大いなる暇潰し》がマックスの必要性だろう、さもなければ。


厳密にいって井浦新は非常に素直だけれども感性が芸術に取り込まれているために言葉の出所が見え難い。芸術家は基本的には感性から言葉を放つと思う。性格は素直で、しかも正直だ。井浦新は正直の外側で自己表現を行うとすると素直が透き通っていて思いを何よりも気持ちとして示してそうだ。


芸術家が僕も含めて感性から思いを打ち出すのが当たり前だとすればおよそ井浦新は芸術家とは何かと自問自答を繰り返しているに等しい。言葉遣いは思いを踏まえながら気持ちから個性的に仕向けている/自分らしい意味合いを求めて調節しているはずなので、人々の中での存在から全て来ていると理解するしかなくなる。


就中、二十歳未満ならば人格が整えられてなくて内面から言葉を発する経験は感性でなくても稀だし、何もかも存在に基づくのが自然だろうから若々しいけれども裏返すと芸術、または芸術家への憧れが非常に強いせいで、常日頃とは又別にそうなってしまうのが本音かも知れないし、井浦新の日曜美術館での感想そのものは《非日常の事例》として捉えてみれば流石に面白いと気付きもする。


いつも人間味が只ならない。この作品、この作者に巡り会えて幸いだったというインパクトを絶えず、伴って取り上げられている。


人生は美しいと思わせるし、頷くかぎり、もはや井浦新の司会は素敵だと称えざるを得ない。


振り返って自分にはどれだけ幸いなインパクトを以て味わわれた人生だったかと考えるほどに心も泣けて来るんだ。

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